送り迎えをしてくれた喋る猫
小学生の時、不登校気味で殆ど学校には行っていなかった。
でもたまには学校に行く。理由は、特にない。なんとなくで行く。
小学生の頃は霊という存在を認識していたこともあり、学校に行かない理由として、霊を見たくないというのは確かにあった。
でも、たまには学校へ行く。なんとなく。
たぶん小学5年生の頃だったと思う。いつからか、猫と一緒に行くようになった。そして帰りもその猫が自分を待っていた。
別に待ち合わせをしているわけでもない。近所で見かける野良猫というわけでもない。ある日突然自