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色を表す形容詞 2
少し前に「色を表す形容詞」というものをまとめました。
この記事で紹介したのは「○○色の」というはっきりした色の形容詞でしたが、今回は「赤みがかった」とか「黒ずんだ」とか「青っぽい」というようなぼんやりした形容詞です。
これらの形容詞は基本的に「色の形容詞 + -lich」で作られます。前半部に a, o, u の母音がある場合、ウムラウト化します。数は多くないので以下に列挙します。
schwarz → schwärzlich「黒みがかった、黒ずんだ」
weiß → weißlich「白っぽい、やや白い」
rot → rötlich「赤みがかった、赤っぽい」
blau → bläulich「青みをおびた、青っぽい」
gelb → gelblich「黄色がかった、黄ばんだ」
grün → grünlich「緑色がかった、緑っぽい」
braun → bräunlich「茶色味をおびた、褐色がかった」
grau → gräulich「灰色がかった、白髪まじりの」
blau, braun, grau などは 二重母音 au が äu になり、発音が[アオ]から[オイ]に変化するので要注意です。
前の記事でも少し触れましたが、braun にはナチスの制服のシャツの色から「ナチの」という意味があるのですが、bräunlich にも「ナチ的傾向のある」という意味があるそうです。