2015.08.23
本日の演劇WSメモ
【間。言葉の受け渡し】
波が寄せて、引くところ
跳び跳ね、上がって、落ちるとこ
振り子がふれきり、戻るとこ
それぞれ
動きの向きが変わるところにある
一瞬の制止。
それが、「間」である。
会話だって同じだ。
相手の言葉を受けて
こちらの言葉を返す。
日常のやり取りは 無意識だけど
本来そういうものだろう?
"みせる"舞台は丁寧に。
「受ける」=「自分の中に入れること」
1人の台詞も自分の中の出所を探ること。
入れるスピードを早めれば
間の調整はできる。
決まった台詞の掛け合いは
出すことだけにとらわれがちだから。
台詞を入れてから、
どれだけ忘れられるかも勝負どころ。
リズム、テンポでみせる舞台もあるけれど
わたしは演者同士の間に流れる
空気がみえる方が好き。
息もつまるくらいに、空気の濃くなる瞬間が好き。
そういうことができる演者になりたい。
【演者は詐欺師であれ】
自分が信じられないことを
いくら表現しようとしても
そこにリアルさはない。
理解できない役に挑むときも
気持ちが向かない相手と向き合うときも
どこかしら信じられるところを探し
自分を騙す。
そうしてようやく
お客が嘘の世界を、その役を、
信じて入り込むことができるのだ。
演者は自分を騙す詐欺師であれ。
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