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勘違いされやすいランディングページ

ウェブの仕事をしてもう16年くらいになりますが、ランディングページの需要って結構あるんですね。
ところがランディングページの案件で話を聞いていくと、だんだん「???」となってくるんです。
おそらくランディングページというものの本当の目的や役割がはっきり理解されていないんじゃないかと感じたので、ここでランディングページについてきちんと整理しておきたいと思います。

ランディングページの役割

ランディングページとは着陸という意味の「Landing」と「Page」を合わせたWebページのひとつで、主に広告用に使用されます。
つまりランディングページというものは、本来着陸点に誘導するためのページです。だからランディングページの先には着陸すべき場所があります。一般的にはウェブサイトが着陸点になります。
そのため、ランディングページを作るときには着地点になるウェブサイトやページを整備する必要があります。
着陸するページなりサイトに掲載されている情報が、ユーザーの求めるものと一致していないとか、ユーザーが求める以上の価値がない場合、その時点で離脱します。つまりコンバージョンが取れない、ということです。

ランディングページと広告は切っても切れない関係

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よく「このサービスを始めるからランディングページを作って」と軽い感じの相談を受けますが、そのときに「リスティング広告はどれくらいの予算を組んでいますか?」と聞くと「え?広告が必要なの?」と聞き返されることがあります。

ランディングページを作るということは、アクセスするユーザーの母数を増やしてCVRを上げることが目的ですから、母数を増やすには広告を出すことが最適な集客方法です。

もちろん広告に頼らないSEOの手法でも増やすことはできますが、それなりに時間がかかりますので、即効性を求めるなら広告を出すことは必須です。
この点、つまりランディングページ+広告という公式が、依頼者によっては理解に難しいところがあるようで、「ネット広告出すのが必要ならいらない」となることもよくあります。

ランディングページは決して安く作ることができない

ランディングページは比較的軽い感覚で依頼するケースが多いので、費用も安く済まそうとする依頼者が多く見られます。

ランディングページは通常のウェブサイトと違い、1ページの中である程度の情報を凝縮して発信し、しかもCVRを上げるためにさまざまなマーケティング施策を入れていかなければいけません。さらに掲載した後にCVRなどを計測し、改善点を洗い出しながらブラッシュアップもしなければいけません。また前にお話したとおり着陸点のコンテンツにも改善が及びますので、数万円や10万円程度でできる代物ではありません。

本気でランディングページを使って集客したいのであれば、制作費で40万円〜とプラス広告費が必須です。

もし広告費をかけずにSEOで運営するとしても、 ある程度のSEO知識は必要ですし、着陸先のコンテンツを充実していかなければ意味がありません。
したがってランディングページというのは生半可な気持ちで作っても成果が上がりにくいのです。

1ページ完結型ウェブサイトと混同されてしまっている?

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前にランディングページの相談をいただいたとき、「最後に問い合わせフォームをつけて欲しい」とリクエストされたことがあります。

ランディングページの本来の目的は「着陸先への踏み台」ですから、フォームを入れるということはそこでCVが完了するという意味合いになります。
これはランディングページではなくて「1ページで完結できるウェブサイト」というものです。

またサプリメントなどの健康食品の類や、化粧品のページでその場で注文ができるものもランディングページとは言い難いです。
おそらくこの辺りがランディングページの誤解を招いているのではないと、私は考えています。

ランディングページのまとめ

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以上のことからランディングページを立ち上げるポイントは、

着陸先のコンテンツがユーザーを満たすものになっているか?
広告で集客するか、SEOで集客するか?
1ページ完結型サイトになっていないか?

の3点は最低限明確にしておきましょう。
なるべくなら広告を出して集客するのが理想ですが、はじめは予算が少ないから広告に頼らずSEOやSNSを使ってもいいでしょう。
大切なのはランディングページを立ち上げる目的を明確にすることです。

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