ChatGPTの衝撃! レトリバの公式Noteを立ち上げて、新AI時代の研究・探索成果を発信していきます
はじめまして。株式会社レトリバ代表取締役の田口琢也(@T_T_Retrieva)です。
ChatGPTの衝撃
AI・自然言語処理技術の分野では、ChatGPT等の生成系AI(※)の登場により大変革が生じています。
※「生成系AI」とは、ユーザーの指示に応えてオリジナルのアウトプットを生み出す人工知能(AI)のことです。画像、動画、音楽を生成する生成系AIもありますが、本記事では主に文章を生成する生成系AIについてお話します。
2022年11月、突如、人が期待する以上の回答をするチャットボットChatGPTが登場しました。会話のみならず様々なタスクに高い精度で応えるChatGPTの影響は多大で、今月開催された言語処理学会第 29 回年次大会(NLP2023)では「緊急パネル:ChatGPTで自然言語処理は終わるのか?」が開催される等、産学問わず関係者に大きな衝撃を与えています。
2023年2月22日~2月26日にレトリバで実施した経営者宛の「ChatGPTに関する緊急アンケート」の結果では、認知度は約3割にとどまったものの、以下に示したグラフのように、早速事業に活用している経営者が多いことが浮き彫りになりました。
私たちレトリバと生成系AI
私たちレトリバは、自然言語処理技術をもとに、AIの研究や、「分析AI YOSHINA」の提供を行っています。「AI技術で、人を支援する。」というミッションのもと、人間の仕事を奪うAIではなく、人間が豊かな仕事体験をできるように助けるAIを創り出そうと日々取り組んでいます。
これまで私たちは、文書分類、クラスタリング、固有表現抽出、検索と呼ばれる技術を製品に実装するアプローチを中心に課題解決に取り組んできましたが、AIの性能の限界によって実現できない課題がたくさんありました。
具体例を挙げると、前述の「テキスト分析AI YOSHINA」のお客様から、
というお声をいただいたことがあります。
これは、今までは相当困難で夢のようなテーマに思えていました。でも、今は違います。生成系AIを組み合わせながら実現を目指せる課題になりました。
この例にとどまらず、様々な課題が、生成AIの活用によって突破できそうです。いわば、無限の可能性が広がっています。ワクワクしますね!
国産生成系AIにかける想い
ChatGPTを公開したOpenAIは、Microsoftが数千億円規模の資本参画を決定しています。また、他の主要な生成系AIもいわゆるGAFAM各社主導で開発が進んでいます。このように、生成系AIの開発は海外勢が主となっています。
こちらの記事にあるように、国産生成系AIの主力プレイヤーが存在しないことについて、その是非が活発に議論がされており、今後、国としても重要なテーマと捉えていくように思えます。
実際、日本国内の企業や団体にとって、現場課題と向き合い、細やかなチューニングをしながら生成系AIを提供できる国内のローカルプレイヤーの存在が重要になっていくものと考えています。
レトリバでは自社内で大規模言語モデル(LLM:Large Language Models)に関する研究を進めていて、国産生成系AIの確立に向けて、私たちなりに貢献できる形を探っています。
国産生成系AIの必要性やあるべき姿について、いろいろな方と意見交換ができれば嬉しいと思っています。私のtwitter(@T_T_Retrieva)などにお気軽に反応をいただければありがたいです。
取り組みの様子を note で発信していきます
このように、生成系AIの登場によって、私たちレトリバの活動も大きく変わろうとしています。生成系AIを活用して自社のサービスの解決できる課題を広げたり、国産生成系AIの確立のために試行錯誤をしていきたいと思っています。
こういった活動の様子や、活動を通じて得られた知見を、これからnoteで発信していきたいと考えています。
ぜひ、AIや自然言語処理に興味のある方に読んでいただければと思います。
今後の記事としては以下のような発信を予定しています。