皇帝は父か上司か

皇帝は威厳のある存在であって、まるで父親か上司のよう。
玉座にどっしりと腰をかけ、大アルカナ４番のカードだけに？４を示すかのように脚を組み(ウェイト版などは組んでないけども)、右手には宝珠、左手にはすべてを統合して一つにした権力を表す笏を、頭には特別な地位を表す冠をかぶり・・・すべての名声、富を得た存在であることを示しています。
皇帝は現実世界では、成功した実業家や権力者、国を治める政治家などですね。
浮足立たず、しっかりと地に足をつけ、リーダーとしての行動力で成功に導く。思い切った行動。時に厳しい理想の上司。
恋愛にしても、相手をぐいぐい引っ張っていく、頼りになる存在。とても魅力的。ただ、気をつけないといけないのが、ワンマンになったり、わがままだったり、力のバランスが崩れると暴君になってしまうことがあるかもしれません。もし、そんなことがあるとしたら、影になにか影響を与えるものが潜んでいる可能性がありますね。(ルノルマンとか引いたら、ネズミとかキツネとか出てきそう・・・)

ステラ薫子先生の解説書では、宇宙のメッセージとして
物質的な利益や自分が成し遂げたい理想のために、力強く行動を起こすとき
とあります。

このカードがどうするべきか？という問いに対して出てきた時は、勇気を振り絞って、力強く前進。物事に対してリーダーシップをとっていくこと。
などが言えるかと思います。

カードからのインスピレーションでステラタロットの皇帝は、威厳はそこそこに、暖かい雰囲気の父性、そして余裕を私は感じます。
こちらから見て左を向いている。３番の女帝と並べると、その目線の先には女帝がいる構図になります。
二人で見つめ合って、穏やかにお話をしているようにも見えます。
なんだよ、とっても仲良し夫婦じゃねぇか！
急にお口が悪くなってしまった(笑)
女帝からの愛情をいっぱい受けて、安心して職務に邁進し、そして女帝を心から愛しているのだな～と。羨ましいかぎりです。

皇帝のカードが出たら、自分に自信をもって、何事にも挑んでいくこと。
人を導く力があるので、臆せず、リーダーシップをとっていくこと。
時にわがままになってしまうことがあるので、バランスに気をつけること。

次のカードは5番の神官。
0番愚者の人生のスタートから始まって、1番のマジシャンで未知の可能性、3番の女帝で母なる愛情を受け、そして４番の皇帝で人生の成功と自信を手にしました。人としての成長、成功の先にあるものとはなんだろう。