神戸の消防隊員が愛する味(カレー)
こんにちは、所長です。
ここではレトルトカレーのパッケージを不定期に紹介します。
カレーの味のレビューはよく見かけますが、パッケージレビューはあまり見ません。
パッケージとかすぐ捨てられるからかなぁ…
紹介するパッケージについて
今回はMCC食品から「協創シリーズ」から「消防隊カレー」を紹介します。
2021年1月時点のパッケージデザインは以下です。
以下、パッケージのデザインについて述べさせていただきます。
1:強い色を使った訴求
消防がモチーフのためか、赤色が非常に強く訴求されています。
カレーのパッケージにおいて赤色の主な役割は、激辛かトマトやリンゴなどの素材の色を伝えるために使うことが多いです。
ですので、こういった赤色を強く訴求するのは極めて珍しいデザインだと言えます。
また、消防車などの乗り物に興味を持つ小さいお子様にとっては、強い色を使うことにより、物をはっきりと認識することができます。
仮にこの商品のターゲットにそういった年齢の消費者も含めているようであれば、理にかなったデザインとも言えます。
2:消防車が描かれている
カレーのパッケージに消防車が描かれているのは、この商品にとって大きな特徴です。
他のレトルトカレーにはなかなか真似ができません。
オリジナリティ溢れるデザインになっています。
こういったオリジナル要素があると、他社商品と比較しても埋もれないので良いですね!
3:色数を絞っている
赤色で訴求を強く打ち出しているためか、他の情報については比較的控えめになっています。
背景色を赤色に染めて、商品名を白く抜いています。
消防の世界観を維持しつつ、可読性に優れた色の組み合わせだと感じました。
4:ドロップシャドウの使い方の工夫
文字部分をよく見ると、文字にドロップシャドウが付けられていることに気付くかと思います。
さらによく見ると、それぞれの文字によってドロップシャドウの距離が変えられています。
目立たせたい「消防隊カレー」の方が文字とドロップシャドウの距離が離れています。
これにより「消防隊カレー」の方が手前に見えるように工夫されています。
5:裏面に伝えたい想いが紹介されている
パッケージの裏にこんなメッセージが書かれていました。
「災害時にも本当においしいものを食べて元気になって欲しい」という想いから、阪神・淡路大震災を経験した神戸市消防局と、神戸のエム・シーシー食品株式会社がコラボレーションしてできたカレーです。
神戸市消防学校の食堂で実際に隊員達が食べたビーフカレーのレシピをエム・シーシーがアレンジし、ニンニクと生姜を効かせて特長をつけました。この商品が、防災について考えるきっかけになれば幸いです。
これは商品開発の想いと防災についての案内を兼ねています。
そう考えると、このパッケージデザインには消防隊員たち一人一人の強い思いが形になったとも言えるのではないでしょうか。
以上です。
整理すると、
1:強い色を使った訴求
2:消防車が描かれている
3:色数を絞っている
3:ドロップシャドウの使い方の工夫
4:裏面に伝えたい想いが紹介されている
など。デザインの参考になれば幸いです。
余談
余談ですが、パッケージにカレーの写真が無いタイプ。加えて素材やご当地アピールでもない具がかなり特徴的。じゃがいもがごろっと入っていました。
パッケージが特徴的だけども、味も結構ちゃんとしていました。
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