人の上に立つときに大切な、たった一つのこと
音声入力で記事書いてます、れとりばです。
今日は、僕が尊敬する先輩から教わった「人の上に立つときに大切なこと」について書きます。
4, 5年ぐらい前なんですけど、僕はめちゃくちゃ優秀な先輩と、コンサルタントとしてとあるプロジェクトに関わってたんです。
その先輩は一度自分で会社も立ち上げたりして
当時の僕は、尊敬というか崇拝して、いつもその人についてまわってたんですね。
ただプロジェクト自体はかなり難しいもので、なかなか思うように立ち上がってなくて。
で、そのプロジェクトの責任者が A さんて人だったんです。
物事って、うまくいかないとみんな理由探したがると思うんですけど、
当時その矛先になってたのがそのAさんで。
やれ判断が間違ってるだの、考えが浅いだの、人を見る目がないだの、影で色々言われてたんです。
で、僕も心の中でなんとなく「この人大丈夫なんかな」と思ってて。
うまく行ってへんのに、なんかヘラヘラしてるし。
とはいえ仕事ではそういう素振りは見せないようにしてたんですけど。
でも、あるとき
「先輩はAさんのことどう評価してるんやろ?」
って気になって。
ほんで、聞いてみたんですよ。
ぶっちゃけあのAさん微妙ちゃいます?って。
僕はてっきり、同意してくれるとおもったんですけど。
そしたら「あの人は責任者として適任や」言うんですよ。
僕は、「何でですか?あの人全然言うことトンチンカンやし、人をまとめる力も大してあるように見えません。」って言うたんです。
そしたら先輩は
「上に立つ人間はどんだけ馬鹿でもいい。けど、日和(ひよ)ったらあかん。」
「あの人はこの状況でも全く逃げない。そこがとにかくすごい」
って言うんですよ。
そこでハッとしたんですね。
確かになと。
そのプロジェクト自体ははじめからずーっと赤字で、会社から見たらお荷物事業なんですね。
で、なにかにつけてすぐ槍玉にあがるんで、社長からも投資家からもすごいプレッシャーなんです。
当時、そこそこの年次でAさん以上に優秀やったり、人望の厚かったりする人もいたんで。
けど、この状況を耐えれるか?っていうと多分折れてるやろな、と思ったんです。
上に立つ人にとって、”頭がいい”とかってカーナビみたいなもんで、”あると便利”なオプションやと思うんです。
でも、”日和らない”、”逃げない”ってのは絶対外せない要素なんやと、その時すごくよく分かったんですよ。
それから僕の A さんに対する見る目も変わって。
で、結局そのプロジェクトはどうなったかって言うと、そっからも A さんは耐えに耐えて、とても優秀なマネージャーを外から引っ張ってくることに成功するんですね。
つまり、足りない能力を外から補うことに成功したんです。
ほんで今そのプロジェクトは事業化してめっちゃ成長してます。
僕も最近、人に仕事をお願いする機会が増えたんですが、このとき学んだことがとても役立ってます。