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危険を予知する

年末は転落事故の件数が増加する傾向にあるという。消費者庁から注意が促された。

その背景には、年末の大掃除で普段はやらないような高所作業を脚立を使って行ったためといわれている。不慣れな作業には危険が付きまとう。自分では大丈夫と思ってみても、いざ、その環境になってみると、危険だと感じることはたくさんあるのだ。

そもそも、脚立の一番上(天板、という)には乗ってはいけない。脚立を使う上での基本ルールだ。他にも対象物に向かってどう置くかなどのルールがあるのだが、意外と知らない人が多い。

さらにいえば、普段やらない作業を行う時は、KYをするべきである。KYとは「空気読めない」ではなく「危険予知」のことである。自分が今からやる作業に対して、どんな危険因子があるのかを事前に予想し、可能であれば対策を立てる。通常は複数人で行うべきことだが、周りに人がいない場合には"一人KY"を行う。一人でも何も想定しないよりは余程いい。

一番危険なのは、昔はできたからといって、そのままの感覚で行うことだろう。昔とは道具も違うし自分の身体能力も異なる。だから、その時々でKYを行って、どんな危険が潜んでいるのかをきちんと把握するべきである。

せっかく大掃除をしているのに怪我をしてしまっては元も子もない。気持ち良く新年を迎えるためにも、危険な作業をする際にはしっかりとKYを行った上で取り組むようにしたいものである。

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