学生ハーフマラソン2022
日曜日に学生ハーフマラソン2022が行われた。立川で行われる大会、つまり箱根駅伝の予選会のコースと通ずるわけだ。もちろんトップを狙って走る選手もいれば、予選会を見据えて参加した大学の選手もいるだろう。ちなみに立教大学の上野監督は自ら参加し、一般の部で優勝している(タイムも1時間4分そこそこ)。学生の部のリザルトは以下のようになった。
やはり目を引くのは平林選手の強さだろう。箱根9区2位、しかも従来の区間記録まで残り僅かという好走を見せて、そこから2か月少し。ピークを合わせるだけでも大変な作業だが、見事に学生チャンピオンを勝ち取った。前田監督によれば、伊地知選手とともにMGCを狙わせるとのことなので、今後も長い距離のレースでは上位に食い込んでくるだろう。ここまで非常に順調に来ているので、怪我だけには気を付けてほしい。鈴木芽吹選手(駒澤2)も2年目のトラックシーズンまで非常に順調に来ていて、夏以降に怪我をして大変な1年となってしまった。うまく行っている時ほど、そうしたリスクと隣り合わせということなのだろう。
トップ10の顔ぶれを見ると、國學院が3名、明治が2名。國學院は箱根8位、明治は14位だったが、明治がこんな順位にいるのは今考えても不思議である。個々の能力は高いのに、駅伝だと力を発揮できない。集団走と単独走は別物ということなのだろうか。
箱根優勝の青山学院は、目片選手の10位が最高順位だった。そもそも箱根に出場した選手たちはこの大会にピークを持ってきていなかったようで、その中でも若林選手は24位、岸本選手は48位で、二人とも1時間3分台で走りぬいている。チームとして、その辺が徹底しているなと思うし、一度、心身ともに疲れたはずの選手たちを無理させなかったあたりは、リスクマネジメントができている印象を受ける。青学は、あくまで箱根駅伝のチームなのである。
上位3名は、今年7月に行われるワールドユニバに参加予定。今年は開催されるといいなと思うが、こればかりはその時にならないと何とも言えない。先日の東京マラソンでも世界との差を見せつけられたが、早いうちに世界を経験できるのは大きいと思うので、どうか世界の舞台で3人の力を試してほしいなと思う。