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断捨離の機会

「袖机を廃止するので、今、抽斗に入っているものを半分以下にしてください――」といわれたのは、先週のことだったか。数か月前の転勤時に、それなりに物を減らしてきたような気がしていたので、またかと正直思った。

しかし、机の中を見渡すと、まだまだ減らせそうなものはたくさんある。そもそも書類はどんどん電子データ化していく必要がある。大切にしまっておいて、それらの資料を直近1年で見ましたか?といわれると、たぶん、見ていないものがたくさんある。何がどこに書いてあるかなんて、すぐに見つけられるわけがない。社会人歴が長くなればなるほど、色んな意味でメモリーは不足してゆくものだ。

そう考えると、こうやってキッパリと何かを減らす・処分する機会が合ったほうがよいのだと思う。家の引っ越しでも、相当な量のものを捨てた。クローゼットにここまで要らないものを溜めこんでいたのか……と、愕然としたことを覚えている。収納スペースがあればあるほど、不必要なものまで保管しておいてしまう。それならいっそ、収納なんぞは無いほうがいいのではないか?とさえ思う。だが、やはり保険というか、何かを作った瞬間に捨ててしまうのは気が引けてしまうのも人間というものだろう。

幸い、袖机は廃止されるものの、抽斗の収納が無くなるだけで、机上自体は今までとあまり変わらないらしい。机上に置いておいた文房具類などをしまわなくて済むのは一安心である。とはいえ、机上をきれいにしておくのも引き続き必要なことだ。断捨離をするのはそれなりに億劫だが、定期的に訪れるほうが整理整頓の必要に駆られるという意味で、いいことではないかと思う。

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