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科学者にとっての想像力

物事を説明する時、特に専門的なことを説明する場合は、たとえ話を挟むことで知らない人でもイメージを沸かせることができる。貴金属の合金を作っている京大の北川教授の話が最近のニュースで掲載されていた。

記事中で、「急速冷却」という技術の説明を、体育館の中で走り回る子どもを例にとって説明している。また、原子レベルで8種類の貴金属を混ぜ合わせてある効果が発現したことを「秀才5人に鈍才3人が混じったら、秀才5人の時の能力を越してしまった」と表現した。なかなか面白い言い方である。

専門的になればなるほど、わかる人の数は少なくなってゆく。そこで、どのような表現を用いるかというのは、その人の語彙力はもとより発想力でもあると思う。記事の最後では、妄想や想像力も創造することにとっては大事だと説いている。言葉の選び方も同様に(聞き手がどう思うかという)想像を働かせることが大事である。科学者は、どの点を切り取っても想像力が大事だとわかるインタビュー内容であった。

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