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全日本8区を好走した選手たち

去年の全日本後の記事で、8区を走った選手が箱根でどの区間を走り、どんな結果だったのかをまとめた。それを今年もやってみたいと思う。他の区間でもやってみたら面白そうだが、やはり全日本は8区の難易度が最も高いと思うし、距離も限りなく箱根に近い。そんなわけで8区に注目してしまう。

今年59分を切った選手が大勢いた。区間賞の花尾選手(駒澤3年)から区間9位の竹村選手(東海4年)までの9名である。去年が2名だったから、すごい増え幅だ。気温は少々高かったが、追い風が吹いていたようで記録を後押ししたものと思われる。

① 花尾恭輔   (駒澤3年)  57'30"
② 伊地知賢造  (国学院3年) 57'33"
③ 四釜峻佑   (順天堂4年) 57'45"
④ 中山雄太   (日本薬科4年)58'03"
⑤ 佐藤航希   (早稲田3年) 58'12"
⑥ ルカ・ムセンビ(東京国際4年)58'14"
⑦ 柏優吾    (東洋4年)  58'28"
⑧ 阿部陽樹   (中央2年)  58'38"
⑨ 竹村拓真   (東海4年)  59'54"

全日本大学駅伝2022、8区区間記録

上位3名に至っては57分台である。57分台が3名だったのは史上初めてだそうだ。8区を走った日本選手の歴代記録でも花尾選手が4位、伊地知選手が6位、四釜選手が8位に入っているそうで、いかに凄いことだったかがわかる。ルカ・ムセンビ選手は北海道マラソンの優勝者だし、柏選手も日本人トップでゴールしたはずだ(MGCも獲得している)。8区を走った留学生にこれだけの選手が先着するなんて思いもしなかった。もう、日本人とか留学生とか言っている時代は終わりを迎えるのかもしれない。

さて、去年までの傾向だと2, 4, 5区、あるいは9区にエントリーされることが多い。最近は往路は全部主要区間化しているし、9区に復路のエースを置くことは昔からである。では、それぞれの選手が今年どの区間を走りそうか予想してみる。

① 花尾恭輔   (駒澤3年)  57'30" → 2022 4区、2023 4か9区?
② 伊地知賢造  (国学院3年) 57'33" → 2022 2区、2023 2区?
③ 四釜峻佑   (順天堂4年) 57'45" → 2022 5区、2023 5区?
④ 中山雄太   (日本薬科4年)58'03" → 2022 1区、2023 不出場
⑤ 佐藤航希   (早稲田3年) 58'12" → 2022 9区、2023 9区?
⑥ ルカ・ムセンビ(東京国際4年)58'14" → 2022 不出場、2023 2区?
⑦ 柏優吾    (東洋4年)  58'28" → 2022 不出場、2023 9区?
⑧ 阿部陽樹   (中央2年)  58'38" → 2022 5区、2023 5区?
⑨ 竹村拓真   (東海4年)  59'54" → 2022 9区、2023 9区?

こう見ると、意外と2区を走りそうな選手は少ないかもと思う。全日本の7区を走った選手が2区に回ることも多く、田澤選手(駒澤4年)や近藤選手(青山学院4年)あたりがそうだ。伊地知選手は今年も2区じゃないかと思うが、平林選手(国学院2年)もいるのでどちらが担うだろうか。

ムセンビ選手が今年こそ箱根出走なるか?も注目である。ヴィンセント選手(東京国際4年)の怪我次第だが、今年は今までで一番チャンスがありそうである。駅伝をこよなく愛するムセンビ選手の登場に期待したい。

今回区間4位で走った中山選手は昨年選抜チームの1区で出走しているため、今年の出走は無い。しかし、この記録を見ると、今年走ったらさらに良い走りをするのではないか……と期待してしまう。出られないのが本当に惜しい。

去年は8区で区間下位だった細谷選手が箱根5区の区間賞を獲得した。今回名前が挙がらなかった選手も虎視眈々と次を狙っている。箱根後にどうなったのか、おさらいをしてみたいと思う。

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