![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/86317301/rectangle_large_type_2_f8f12a95fc8057bb18cef4cdb0913892.png?width=1200)
見逃しは悪なのか?
昨日のBS1で球辞苑の再放送をやっていた。テーマは「見逃し三振」で、バッターとしては嫌な内容である。そこにゲストで鳥谷さんを持ってきたのは、大したものである。
特に驚いたのは、2017-2021シーズンで、見逃し三振率(全三振のうちの、見逃し三振の割合)トップ5の面々である。所属は当時のもので、350以上の三振を記録した選手の集計結果だ。
① 鈴木誠也(広島)38.8%
② 近藤健介(日ハム)36.2%
③ 筒香嘉智(横浜)34.4%
④ 坂本勇人(巨人)32.8%
⑤ 福留孝介(中日)30.8%
こうみると、みな強打者ばかりである。1位鈴木選手と3位筒香選手は、メジャーリーガーである。たしかに坂本選手は、時々、打つ気ないのかな?と思うくらいあっさりと三振してしまうことがある。逆にいうと、見逃し三振が許されるくらい各チームで確固たる地位を気づいた選手たちであるということだ。
今日のメジャーリーグ、エンゼルスの大谷選手は2本のホームランを打った。第1打席は二塁打を放ったのだが、これは2ストライクに追い込まれてから、カーブを泳がされながらの打撃だった。その前に2球、明らかに打ちにいってもいいフォーシームが投じられたのだが、大谷選手はそれを見逃した。それを見逃して、あのカーブを打つのか・・・という感じだったが、驚いたのは次の打席である。見逃したフォーシームと、ほぼ同じコースに来た球を捉えてライトスタンド(正確にはフェンス上の電光掲示板に当たって跳ね返ってきた)に放り込んだ。
1打席目で難しい球を捉えてヒットにしたものだから、2打席目は見逃したフォーシームで攻めてくると思ったのであろうか。だとしたら、あの見逃しは大谷選手が蒔いたエサだったのかもしれない。日本では少年野球から見逃すと怒られる傾向にある(少なくとも自分のときはそうだった)から、どんどん振りにいくが、野球が高度になるほど、そうではなくなっていくのかもしれない。昨日の球辞苑を見てからの今日の大谷選手の打撃は、そんなことを思わせてくれるような内容であった。
いいなと思ったら応援しよう!
![Re:TOHMIN](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/42388654/profile_eea43380544d6dd7e6a38e0cd90bde55.jpg?width=600&crop=1:1,smart)