■ なぜ、戦争は「悪」か。どうすれば、戦争を止められるか。 戦争は人間を根本から抹殺する。あるいは個人を根本から否定することです。正義の戦争など、この世には絶対にありません。戦争を存在させること自体が「悪」だということをしっかりと、確認することが大切です。さらにいえばテロも悪であり、両方とも止めるべきだといえます。しかし、人間は「悪」だと分かっていても、それをやってしまう。それは、なぜでしょうか。 どうやらここには、もう少し深く考える余地が私たちにもありそうです。 戦
世界平和のための日本の役割を考える 核競争や戦争を止めるには、日本としてどう振る舞えば良いか。憲法第9条を楯に、核兵器を持たない国が連携し、国連を通じて「われわれは核拡散を防止するから、核保有国は核を全廃するように行動しろ」と活動することです。日本は、そのリーダーシップを取ることが大事な役目です。 核保有しようと思えば、どこの国でも可能でしょうが、核保有量で国の発言権を決めていては、絶対に歯止めはかかりません。それより、世界に誇れるすばらしい憲法がありますから、平和の
「はじまりの句」 賀茂真淵か本居宣長か これは神話の捉え方の大きな違いを意味しています。宣長の持論は、神話は中身をいじらず、そのまま素直の受け入れて読んだ方が良いという考え方です。逆に真淵は、新母そのまま受け入れるのではなく、編者の意図、人間的な知恵や見識が混ざっている。その表現として捉えた良いという考え方です。一番良い例として、一般的によく取り上げられている古代歌謡について、次の有名な句があります。 八雲起つ 出雲八重垣 妻ごみに 八重垣つくる その八重垣を これはス
日本の政治に必要な真の民主主義 対極の双方性から対象を観察し、全体像を捉えることがよく使われている方法論です。日本で現在機能している政治機構は、戦後決められた仕組み民主主義政治です。無論、民衆が中央専制支配を打倒して勝ち得た政治機構ではないし、市民が蜂起して市民革命が成就した政治形態でもない。 西欧の民衆が圧政と抗し、獲得できた政治思想の知恵を移入してできあがった、所謂横やりからかすめ取ったとでもいえるものだ。しかし日本の過去からの歴史を見ると、旧来からの政治体質では、と
古事記神話のパターン ①天地初発神話 宇宙に中心があり、天と地が漂っている状態から地の中心ができ、次第に広い野原のように広がっていくという概念は、北方大陸系の宇宙創造神話の影響がみられる。一方、男女神により「国生み」が行われ、住居・灌漑水・天候などを司る「神」、穀物、鉱物、舟などの天然自然を生み出す神話は南方系の神話の影響とみなされる。 ②黄泉の国神話 地上の国と地下の国があり、「死」を媒介にして行けるという想定は、さらに道を通過して行く空間的概念を導入している。これは、
枕詞論 虚喩に似ている枕詞は、暗喩の後に位置し、和歌が自在な表現と意識された後にでてきた、効果的表現と考えられる。枕詞は喩的表現の象徴が濃密になったもの、虚喩は拡散したものと受け取れる。象徴性とみると虚喩が押し縮められたものとみてよい。 むしろ上の句が叙景、下の句が叙心の全体の歌謡の背後には、全体喩が心情的に息づいていると読み取るべきではないか。特に枕詞の初源は、地域的空間分布と、時代的時間分布が序列によって基準をたてられる。 ①常陸風土記にみられる枕詞は地域の即落の人々の