舞台「アナと雪の女王」(劇団四季)
10月14日の上演を見て来ました!すっっっごかった!です!
ストーリーはアニメ映画とほぼ同じ。
冒頭、子役ちゃんたちがエルサとアナの子供時代を演じますが、最初のところでチビエルサがちょっとだけセリフを噛んじゃった(笑) でも、逆にそれがなかったら録音だったんじゃないかって思うくらい演技・歌とも上手くて、姉妹の仲の良さとそれぞれの個性がよく表現できてました。パパ王に抱き上げられたりするところは、子役ならではのリアル感。パパ王・ママ王妃の、普通の親のように子供を愛し守ろうとする姿もよかった。
転じて大人になったエルサとアナですが、アナはアニメ映画の通りに元気で物おじしない、「やんちゃな」姫で、つい応援したくなります。アナももちろんよかったんだが、エルサがすごかった!
映画よりもさらに、生まれ持った魔力ゆえのエルサの孤独と苦悩、抑圧された苦しみが濃く描かれていて、その分あの氷の城を作り上げるシーン、「ありのままで」を高らかに歌い上げるところが本当に素晴らしかった。
自分を抑え込む苦しさと愛する人を傷つける恐れから解放された歓び、それと裏表の孤独、そして「何も怖くないわ」という歌詞に込められた逆説的な怖れ・怯えが、圧巻の歌唱力と目を瞠るライティングと舞台装置・演出で表現されて、これは舞台ならではの迫力で圧倒されました。涙が出たよ。
重要な役どころである雪だるまのオラフ、文楽かセサミストリートかって感じで黒子が(雪だるまなんで『白子』だけど)マペットを動かしながら歌うんだけど、演者とマペットのどっちを見たらいいのか迷うくらい両方とも芸達者でした。目が足りない!
同じく大事なトナカイのスヴェン、これは中に人が入ってたと思うんだけど、あれ、どうやって動かしてたんだろう!? ちゃんと四足動物の後足なんですよ。
あと、最前席で妙に手を振ってる人がいると思ったら指揮者でした(笑) いや、観劇初心者なもんで。
休憩時間に前列に行ってみたら、奈落が楽団席になってたんですね。指揮者さんは舞台上と奈落と両方見えるという位置取り。
映画は何回か見たし、歌も映像もすごくよかったという印象だったんだけど、舞台はやっぱり別物でした。
パリピな妹と落ち着いた姉の対比もよく出ていたし、やはりエルサの感情が、映画よりもセリフが増えているわけではないのに、はるかに胸に迫ってくるようでした。舞台用に書き下ろされた歌は増えてました。
がんばってS席とったんだけど、さすがに役者さんたちの表情まではよく見えなかったので、次があったらオペラグラスを用意したいところです。