最近の記事

舞台「アナと雪の女王」(劇団四季)

10月14日の上演を見て来ました!すっっっごかった!です! ストーリーはアニメ映画とほぼ同じ。 冒頭、子役ちゃんたちがエルサとアナの子供時代を演じますが、最初のところでチビエルサがちょっとだけセリフを噛んじゃった(笑) でも、逆にそれがなかったら録音だったんじゃないかって思うくらい演技・歌とも上手くて、姉妹の仲の良さとそれぞれの個性がよく表現できてました。パパ王に抱き上げられたりするところは、子役ならではのリアル感。パパ王・ママ王妃の、普通の親のように子供を愛し守ろうとする姿

    • ルキオラと魔境の商館員(橋本花鳥/著)

      魔物と人間が争い、奪い合う魔境。そこで魔物を相手に商談して取引を成立させ、こちらの希望のものを買い付ける「大魔境貿易」に入社した少女ルキオラの姿を描くコミックの第1巻です。 ルキオラは、魔物を切り裂く「銀の三爪」で戦ってきた「勇者」です。魔物と人間は相容れない、相手を倒すことでしか自分(の種族の権利)を守れないと信じて、戦いの先陣を切ってきました。 その彼女が、魔物と取引をする貿易会社の商館員ビルキス・ドラコと出会ったことで、戦わずに互いの要求を満たす道があると知り、商館員と

      • 水車小屋のネネ(津村記久子/著)

        身勝手な親から逃れ、姉妹で生きることに決めた18歳の理佐と8歳の律。たどり着いた町で出会った、しゃべる鳥<ネネ>に見守られ、人生が変転し…。というキャプション。 読む前は、なんでかこのお話、ファンタジーだと思ってたんですが(『水車小屋』と『しゃべる鳥』ってワードのせいかな?)、別に異世界とか不思議事件とかは出てこない、現実の物語でした。でもある意味ファンタジーではあるかも? 1981年。 短大の入学金を母親が勝手に婚約者に渡してしまったために進学できなくなった理佐は、虐待ま

        • 映画「ツイスターズ」(リー・アイザック・チョン監督)

          ネタバレありますのでご注意ください。 超巨大竜巻が多数発生したアメリカ・オクラホマを舞台に、気象学の天才ケイトと友人のハビ、そしてユーチューバーで竜巻チェイサーのタイラーを中心とした、知識も性格もバラバラな寄せ集めチームが竜巻に立ち向かう姿を描いたアクションアドベンチャー。というキャプションです。 これを見るにあたって、先に「ツイスター」(ヤン・デ・ボン監督/1996年公開)を見ました。ほぼ同じタイトルだし、制作者側はきっと意識してるだろうなと思ったので。私もかつて見たんで

          「書店員は見た! 本屋さんで起こる小さなドラマ」(森田めぐみ/著)

          小説ではありません。タイトル通り、本屋さんで働いている店員さんが体験した出来事を綴った本です。 1編が2~3ページでごく短いので、すいっと読めます。 まず冒頭の1本目。 「ちょっと店員さん!『名を名乗れ』って本を探してるんだけど」と声を掛けてきたのは70代後半くらいの男性のお客さん。タイトルで検索してもヒットしないし、いろいろ話を聞いてピンときた、「君の名は。」だ!というエピソード。 …いや、意味合いは合ってるけど、マジかい(笑) それがけっこう日常茶飯事で、タイトルも作者も

          「書店員は見た! 本屋さんで起こる小さなドラマ」(森田めぐみ/著)

          ドラマ「ブラックジャック」

          録画してたのをやっと見ました~。 家で2時間まとまった時間を作るってなかなか厳しいんだよ。けっこう期待値が高かったので、わりと集中して見ました。 少し前の新聞記事で、高橋一生さんが語っていた「僕の中にはすでに別の『先生』がいるので(略)重ねて見られてしまうのではないかと…いらない心配でしたけど」という言葉通り、露伴先生とはきっちり別の人でした。最初から心配してなかったけどね! さて、実写版BJ、よくできてたと思います。原作を読んだのはずいぶん昔なのでおぼろな記憶なんですが、登

          ドラマ「ブラックジャック」

          「はたらく細胞」1~6巻(清水茜/著)

          血液をはじめとする人体の細胞を擬人化したコミック。 今般、実写映画化ってことで、今さらながら興味を持って読んでみました。 え~、赤血球・白血球・血小板くらいは、その昔理科の授業で習った覚えがあるんですが、あと、マクロファージなんてのもうっすら聞いたことがあるようなないような気がするんですが、すっごい細分化されてるんですね! 仕事が! 白血球といえば人体に侵入した細菌をやっつけるくらいの認識でしたけど、侵入したものによって何が働くか、連携するかが違ってたり、経験値を積むことで細

          「はたらく細胞」1~6巻(清水茜/著)

          「めざせ! ムショラン三ツ星 刑務所栄養士、今日も受刑者とクサくないメシ作ります」(黒柳桂子/著)

          タイトル通り、刑務所に勤務する管理栄養士さんのエッセイ。…エッセイだと思うんだが、図書館の分類コードは326、今検索したら「刑法・刑事法」だって。そうか? まあ、法律にも触れてなくはないんだけど。難しいことはナシです。 「何も知らず刑務所の炊場(すいじょう)に飛び込んだ栄養士と、料理初心者の男士受刑者の給食作り奮闘記」というキャプションです。炊場ってのは刑務所の調理場所のこと。いろんな刑務作業するところを「工場」というそうで、炊事をする工場で炊場だって。 一般市民のほとんどの

          「めざせ! ムショラン三ツ星 刑務所栄養士、今日も受刑者とクサくないメシ作ります」(黒柳桂子/著)

          「成瀬は信じた道をいく」(宮島未奈/著)

          前作「成瀬は天下を取りにいく」の続編。前作が中2から高3までで、今作は大学受験の前後と大学1年あたりの短編5本です。 久しぶりに会った成瀬は、相変わらずでした(笑) 自主的に地域パトロールをして防犯に貢献したり、地元スーパーのレジバイトでクレーマー主婦と親しく(一方的に)なったり、大津市の観光大使に立候補し就任し地元PRに邁進したりと、暑苦しさのない謎のエネルギッシュさで、やっぱり周りを巻き込んだり巻き込まなかったりしながら無表情に走り回ってます。 さて、「天下を取りにいく」

          「成瀬は信じた道をいく」(宮島未奈/著)