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人事って何するところ?素人でも丸わかり人事のお仕事入門編(地政学の巻)

師匠: さて若者よ、今日はちょっとシリアスな話をしようか。

弟子: え、シリアスですか? なんか嫌な予感がします。

師匠: 嫌な予感するなよ! 地政学の話だ。

弟子: また地政学ですか。もうちょっと楽しい話はないんですか?

師匠: 楽しい話も大事だが、世の中、楽しいことばかりじゃない。特に、最近の国際情勢は、かなり深刻だ。

弟子: そうなんですか。

師匠: そうなんだ。例えば、ウクライナとロシアの戦争とかね。あれも地政学的な背景が大きく影響している。

弟子: え、戦争と地政学が関係あるんですか?

師匠: もちろん関係がある。地政学は、国と国との関係や、その国が置かれている地理的な状況を研究する学問だ。

弟子: なるほど。

師匠: ウクライナは、ヨーロッパとロシアの間に位置する国で、歴史的にロシアの影響が強かった。しかし、ウクライナは西欧への接近を望んでいて、それがロシアとの対立に繋がった。

弟子: なんだか複雑ですね。

師匠: そう簡単じゃないんだ。歴史的な背景や、資源の争奪戦、大国の思惑などが複雑に絡み合って、戦争に発展するケースもある。

弟子: 怖いですね。

師匠: 怖いだろう。だから、地政学を学ぶことは、戦争のリスクを理解し、平和な世界を作るためにとても重要なんだ。

弟子: 地政学を学べば、戦争を止められるんですか?

師匠: もちろん、一人だけで戦争を止められるわけじゃない。でも、地政学的な視点を持つことで、国際情勢をより深く理解し、平和的な解決策を見つけることができるかもしれない。

弟子: なるほど。

師匠: ただ、地政学は難しい学問だから、いきなり全てを理解するのは大変だ。でも、少しずつ勉強していくことで、きっと世界の見え方が変わるはずだ。

弟子: 分かりました。ちょっとずつ勉強してみます。

師匠: よし、じゃあ、今日はこの辺で。

弟子: ありがとうございました。

師匠: おいおい、まだ終わってないぞ! 宿題だ!

弟子: え、また宿題ですか?

師匠: せっかく興味を持ったんだから、もっと深く勉強してみろ。新聞を読んだり、ニュースを見たり、本を読んだり。

弟子: はい、分かりました...。

師匠: よし、じゃあ、また来週!

地政学の詳細解説

地政学とは?

地政学とは、地理的な要素が政治、経済、社会、そして国際関係に与える影響を研究する学問です。国土の形状、資源、気候、そして地理的な位置などが、国家の戦略や国際的な立ち位置を大きく左右すると考えます。

地政学の基礎

・マッキンダーのハートランド理論
 イギリスの歴史学者、ハロルド・マッキンダーは、ユーラシア大陸の中心 
 部(ハートランド)を制する者が世界を制すると唱えました。ハートラン  
 ドは、東ヨーロッパからシベリアに広がる地域であり、資源が豊富で、大
 陸交通の要衝でした。
・スピークマンのリムランド理論
 ニコラス・スパイクマンは、マッキンダーの理論を発展させ、ハートラ  
 ンドを取り囲む地域(リムランド)を制する者が世界を制すると考えまし
 た。リムランドは、ヨーロッパ、中東、南アジア、東アジアを含む地域で
 あり、世界の人口の過半数が居住しています。

・シーパワー: 海上国家が海軍力、海上貿易を重視する概念です。イギリスや
       日本が代表的なシーパワー国家です。
ランドパワー: 大陸国家が陸軍力、内陸資源を重視する概念です。ロシアや
       中国が代表的なランドパワー国家です。

地政学リスク
地理的な要因が引き起こす政治的、経済的な不安定さや紛争の可能性を指します。例えば、特定地域の資源争奪戦や、領土紛争などが地政学リスクに該当します。

最近では、新型コロナウイルス感染症の世界的拡大も、地政学的な影響をもたらしていると言えます。

まとめ

地政学は、歴史、地理、政治、経済など、様々な分野を横断する学問です。マッキンダーやスピークマンの理論は、現代でも国際関係を分析する上で重要な視点となっています。しかし、グローバリゼーションの進展や新たな技術革新により、地政学の概念も常に変化しています。


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