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うちの会社ブラックかも!!素人にもわかりやすく労働安全衛生法の解説1−9(統括安全衛生責任者 元方安全衛生管理者 安全衛生責任者 店社安全衛生管理者)

建設現場の事務所。AさんとBさんが図面を広げている

Bさん: Aさん、この間から「統括安全衛生責任者」とか「元方安全衛生管理者」とか、いろんな名前が出てくるんですけど、一体何が違うんですか?

Aさん: おお、Bくん、良い質問だね! 建設現場には、いろんな種類の安全衛生責任者がいるんだ。それぞれ役割が違うから、ちょっとややこしいんだけど、一緒に見ていこうか。

Bさん: よろしくお願いします!

Aさん: まずは、統括安全衛生責任者から。これは、一番偉い人だと思ってくれればいい。現場全体の安全を統括して、安全衛生計画を作ったり、安全パトロールをしたりするんだ。

Bさん: 現場のトップなんですね。

Aさん: その次は、元方安全衛生管理者。これは、統括安全衛生責任者をサポートする人で、主に技術的な部分を担当するんだ。例えば、新しい作業方法の安全性を確認したり、安全装置の設置を監督したりする。

Bさん: 統括安全衛生責任者の右腕みたいな感じですね。

Aさん: そう。そして、安全衛生責任者。これは、請負業者側の責任者で、自社の従業員の安全を守る役割があるんだ。元方安全衛生管理者と連携して、安全作業を進める。

Bさん: 請負業者さん側の責任者なんですね。

Aさん: 最後に、店社安全衛生管理者。これは、小規模な現場で、統括安全衛生責任者や元方安全衛生管理者がいない場合に、その代わりを務める人だ。

Bさん: 小さな現場で活躍する人なんですね。

Aさん: そう。それぞれの役割をまとめると、

  • 統括安全衛生責任者: 現場全体の安全の責任者

  • 元方安全衛生管理者: 統括安全衛生責任者をサポートし、技術的な部分を担当

  • 安全衛生責任者: 請負業者側の安全の責任者

  • 店社安全衛生管理者: 小規模な現場の安全の責任者

って感じかな。

Bさん: わかりやすいです! ありがとうございます。

Aさん: これらの安全衛生責任者たちは、みんな協力して、現場の安全を守っているんだ。

安全衛生責任者たちの役割と実務を詳しく解説!

はじめに

建設現場など、複数の事業者が関わる現場では、それぞれの責任者が安全衛生管理を担います。統括安全衛生責任者、元方安全衛生管理者、安全衛生責任者、店社安全衛生管理者など、様々な名称の責任者がいますが、それぞれ役割が異なります。今回は、これらの責任者の役割と実務について詳しく解説していきます。

それぞれの役割と実務

統括安全衛生責任者

  • 役割: 現場全体の安全衛生管理を統括する責任者。

  • 実務:

    • 安全衛生計画の作成と実行

    • 安全パトロールの実施

    • 関係業者との安全に関する打ち合わせ

    • 事故発生時の対応と原因究明

    • 関係法令の遵守

    • 安全衛生委員会の運営

元方安全衛生管理者

  • 役割: 統括安全衛生責任者を補佐し、技術的な側面から安全衛生管理を行う。

  • 実務:

    • 安全衛生計画の実行状況の確認

    • 危険源の特定とリスクアセスメント

    • 安全教育の実施

    • 新しい作業方法の安全性の評価

    • 安全装置の設置監督

安全衛生責任者

  • 役割: 請負業者側の安全衛生管理の責任者。

  • 実務:

    • 自社の従業員に対する安全教育

    • 作業現場の安全点検

    • 統括安全衛生責任者との連携

    • 事故発生時の対応

    • 安全衛生計画の作成と実行

店社安全衛生管理者

  • 役割: 小規模な現場や、統括安全衛生責任者や元方安全衛生管理者がいない場合に、安全衛生管理の責任者となる。

  • 実務:

    • 安全パトロールの実施

    • 危険源の特定と対策

    • 事故発生時の対応

    • 安全教育の実施

それぞれの関係性

これらの責任者たちは、ピラミッド構造のように関係が築かれています。

  • 統括安全衛生責任者が頂点に立ち、現場全体の安全衛生管理を統括します。

  • 元方安全衛生管理者は、統括安全衛生責任者の指示のもと、技術的な支援を行います。

  • 安全衛生責任者は、各請負業者において、自社の従業員の安全管理を行います。

  • 店社安全衛生管理者は、小規模な現場において、他の責任者の役割を担います。

まとめ

それぞれの安全衛生責任者は、異なる立場から現場の安全を確保するために重要な役割を担っています。これらの責任者が連携し、協力することで、より安全な職場環境を実現することができます。

より深く理解するために

  • 資格: 各役割には、必要な資格が定められている場合があります。

  • 法令: 労働安全衛生法をはじめ、様々な法令が安全衛生管理に関係しています。

  • 業界の特性: 建設業だけでなく、製造業など、業界によって安全衛生管理の方法は異なります。

  • リスクアセスメント: 危険源を特定し、リスクを評価する手法です。

よくある質問

  • 安全衛生責任者は誰でもなれるのか? → 一定の知識や経験が必要であり、場合によっては資格取得が求められます。

  • 安全衛生委員会との関係は? → 安全衛生委員会は、安全衛生に関する事項を審議する組織であり、各責任者は委員会に参加し、意見交換を行います。

  • 事故が発生した場合、誰が責任を負うのか? → 事故の種類や原因によって責任の所在は異なりますが、一般的には、それぞれの責任者が自身の役割範囲内で責任を負います。

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