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うちの会社ブラックかも!!素人にもわかりやすく労働保険の保険料の徴収等に関する法律の解説(確定保険料 確定保険料の申告期限 確定保険料の額 確定精算 確定保険料の認定決定 口座振替による納付 電子申請の義務)

若手社員: 先生、確定保険料って、いったい何ですか?概算保険料と何が違うんですか?

先生: よく質問してくれたね!概算保険料が「見込み」で払う保険料だとしたら、確定保険料は「実際の」保険料なんだ。つまり、1年間の事業が終わって、実際に支払った賃金をもとに計算した保険料のことだよ。

確定保険料の申告期限

若手社員: 申告期限はいつですか?

先生: 概算保険料とは違って、確定保険料の申告は、1年間の事業が終わった後に行うんだ。具体的には、事業年度終了の翌年の7月31日までが一般的な期限だよ。

若手社員: 7月31日までなんですね。

確定保険料の額

先生: 確定保険料の額は、1年間の実際の賃金総額に、一般保険料率を掛けて計算する。だから、概算保険料と比べて、より正確な金額になるんだ。

若手社員: 概算保険料との差額はどうなるんですか?

先生: 概算保険料で払い過ぎた場合は返金され、不足していた場合は追加で納付する必要がある。これを「確定精算」と言うんだ。

確定精算

若手社員: 確定精算って、なんだか複雑ですね。

先生: そうね。確定精算の結果、払い過ぎた場合は、翌年の概算保険料から差し引いたり、口座に振り込まれたりする。逆に、不足していた場合は、追加で納付しなければならないんだ。

確定保険料について、より詳しく解説します

確定保険料とは?

確定保険料とは、1年間の事業が終わった後、実際に支払った賃金をもとに計算した労働保険料のことです。概算保険料が「見込み」で納める保険料であるのに対し、確定保険料は「確定した」保険料と言えます。

確定保険料の計算方法

確定保険料は、以下の計算式で算出されます。

確定保険料 = 1年間の実際の賃金総額 × 一般保険料率

  • 1年間の実際の賃金総額: 1年間で従業員に支払った賃金の総額です。賞与や時間外手当なども含みます。

  • 一般保険料率: 労災保険料率と雇用保険料率を合わせたものです。事業の種類によって異なります。

確定保険料の申告期限

確定保険料の申告期限は、原則として事業年度終了の翌年の7月31日です。例えば、事業年度が4月1日から翌年3月31日までの場合、確定申告は翌年の7月31日までに完了させる必要があります。

確定精算

確定精算とは、概算保険料と確定保険料の差額を調整する手続きのことです。

  • 過払いがあった場合: 概算保険料で払い過ぎた場合は、翌年の概算保険料から差し引いたり、口座に振り込まれたりするなど、還付されます。

  • 不足していた場合: 概算保険料で不足していた場合は、差額を納付する必要があります。

確定保険料の認定決定

確定保険料の認定決定とは、労働基準監督署が、事業主が申告した確定保険料が適切であるかを確認する手続きです。

口座振替による納付

多くの事業所で、確定保険料の納付は口座振替で行われています。口座振替を利用することで、納付の手間を省き、延滞防止にもつながります。

電子申請の義務化

近年、電子申請が義務化される事業所が増えています。電子申請は、紙の書類を作成する手間が省け、データの誤入力も防ぐことができるため、効率的な手続きが可能になります。

確定保険料に関する注意点

  • 申告漏れ: 確定保険料の申告を怠ると、延滞税などが課される場合があります。

  • 正確な計算: 賃金総額や保険料率を正確に計算することが重要です。

  • 社会保険労務士への相談: 確定保険料の手続きは複雑なため、社会保険労務士に相談することをおすすめします。

まとめ

確定保険料は、事業主にとって重要な手続きの一つです。正確に計算し、期限内に申告を行うことが求められます。

【ポイント】

  • 確定保険料は、1年間の実際の賃金をもとに計算する。

  • 申告期限は、事業年度終了の翌年の7月31日。

  • 概算保険料との差額は、確定精算によって調整される。

  • 口座振替や電子申請が利用できる。


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