見出し画像

守護者エイワズと古木の呼び声

今夜も昔のツイートを掘り掘りしてみます。


Flower of Finae
今夜も子供をあやす子守唄がきこえてくる

ゆりかごを揺らす風は
ときに手を止めて語りかける

「生まれ赤子よ 幼な子よ」

「愛なき者よ
決して祝福されぬ者よ」

「おまえが生まれた意味とは
いったい何なのか」

天蓋無きゆりかごには
いつも冷たい雨が降り注ぐ

幼な子は今日も腹を空かせて
愛の在り処を問うだろう

吹きさらしの風の舞う ある冬の日こと

いつからだろうか、その子の傍らには

かの古き巨木のまぼろしがあった

ときに長い枝のかいなは雨礫を凌ぎ

ざわざわと騒めいては
風に代わって子守唄を口ずさんだ

「いいかい、よくお聞き いつの日かおまえはわたしにこう問うだろう

愛なき者は、愛を知らぬ者は、ほかの誰も満足に愛することはできないし、その術も知らない、と

では、どうすればよいのかと…

その問いにわたしはこう答える

与えられなかった者、持たざる者は、いままで人々の間で手渡されてきたあらゆるものを踏襲しない

その代わりに全く新しいものを創造することを未来に約束されたのだ

彼らは愛の概念でさえ、まったく新しく作り変えてゆくだろう、と…

そのためにはおまえの終わりは決して〝諦め〟であってはならないのだ

終わりとはつねに〝完成〟でなければならない

完成させることができて、はじめてあらゆるものは創造される

正しく終わらせることができる者だけが、正しくはじめることができるのだ

いつの日かおまえはわたしを探し求めるだろう

その時には然るべき丘の、人々から忘れ去られた一本の古きイチイの老木の元を訪ねるがよい

そして最も古き偉大な名を呼ぶといい

eihwazエイワズ、と…

わたしは終わりとはじまりの境界に立つ者の守護者にして、冬至ユルより出でし新しき太陽の護り手

そしてなによりおまえの守護者だ」

Flower of Finae
今夜も子供をあやす子守唄がきこえてくる
それは風の囁きか
それとも木々のざわめきか…

おやすみなさい


2018年2月15日のツイートより



記事を最後までお読みいただき、ありがとうございます。 あなたのスキが励みになります♡