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東大や医学部受験に、『中学受験』が必要かという問いに物申す。| コラム④

みなさまこんにちは、Dr.アジュールと申します。

私は再受験や医学部への受験に関する情報を書いておりますが、

中学受験、いわゆるお受験について質問されたので、コラム風書いてみました。

「東大や医学部を目指すなら、中学受験は必要ですか?」


『お受験』は必要かという質問に物申す。

学歴社会のこの日本でわが子の教育のことを考えれば、親としての一つの悩みとなるだろう。

「東大や医学部を目指すなら、中学受験は必要ですか?」

この問いを尋ねたときに返ってくる答えとしては大きく3つのパターンに大別できると思う。

①中学受験主義 (絶対に中学受験すべき)
②どちらでもよい(特にこだわりがない)
③公立中高主義
 (小学生は自由に遊ぶべき)

の3つである。

世の中には極端な中学受験主義者や、極端な公立中高主義者が多数存在し、多くの情報が混在していると思う。

「東大に行くには中学受験が絶対必要」とか「公立中高でも医学部や東大には入れる」とか、様々な考えの方が議論をしている。

ここで考えてほしいのは

中学受験主義者の多くは、中学受験を経験しており
公立中高主義者の多くは、公立中高出身というケースが圧倒的に多いということだ。

このような極端な論者は、自己肯定感が高く、「自分の生き方が、好きで正しい」という潜在意識が働いているということだ。

もう一度、そのような論者を見て経歴を見直してほしい。

この極端な考えは、子供の人生を大きく歪めてしまう可能性があるということだ。

私も「自分の生き方が好きで正しい」ということはおそらく潜在的にあるのだろうが、それよりもっとよりよくするにはどうすればよかったのだろうかと考えてしまう。

私自身のことをいうと、中学受験をしていないにも関わらず中学受験主義者よりの考えである。

私の小学校時代といえば高学年頃から個人学習塾に通っていた。成績はよかったものの、中学受験の選択肢なく、そのまま進学した。

高校である程度名の知れた私立進学校に入学した。

ただそんな私だが、過去を振り返れば中学受験をしてもよかったのかなと考えている。

なぜなら私は中学受験のための塾で授業を受けていたため、中学3年間の授業内容が既習範囲の内容も非常に多くて、ものすごくスピードが遅い授業で、足踏みのような3年間を記憶した印象であったからだ。

そして大学受験では、中学受験をして6年間大学受験をした人達と競わなければいけなかった。

そして今になって思うと、子供の頃の私は勉強してわかることが楽しかったのだと思う。

「勉強をしなさい」は禁句にすべき。

最も大切なことは親が子の性格を見極めること子供が勉強をすることが楽しいと思う環境作りをすることだと考える。

私も多くの保護者、受験生を見てきたが、断じて言えることは、子供を強制的に勉強させることが諸悪の根源だと思う。

「子供が全然勉強しない、どうしたらいい?」 

この手の質問を数多言われてきたが、逆に問いたい。

子供のとき、「勉強をしなさい」と親に言われた際に、どう思っていたのか自分の胸に手を当てて、少年少女の気持ちでその問いに答えてほしい。

自分が勉強をしなくて嫌だったものを、子供が喜んでやってくれると思ってくれるだろうか。

ちなみに、私は勉強が好きだった。
難しいパズルや算数を解くのが楽しかった。
できたから好きだったのだと思う、好きだったからできるようになり好循環だったのだと思う。

『東大生は「親に勉強しなさい」と言われたことがない』というアンケートを目にするが、事実だと思う、勉強が楽しいからやっているのだから。私もそうだった。

小学生の子供とは素直なものだ。

「親が塾に行きなさい」と言ったら、塾に行って勉強もする。
でも、もし心の奥底に「勉強したくない」という感情が潜んでいたら、いつか爆発してしまう。

それは、いつなのかは人それぞれだが、勉強が嫌いになったり敷かれたレールを走ることから逃げ出したりすることがある。

中学受験が終わって勉強が嫌になる私立中高生や、大学に合格後に留年を繰り返す子など様々だ。
※スパルタ系の校風の進学校出身者は、大学に入って留年する人が多いのは有名である。

私の考えでは、
自分の子供には、学習塾に通って、人より先に知識や情報を身に着けてほしいし何より「勉強が楽しい、学ぶことが楽しい」と思ってほしい

そして、勉強が好きであれば、勉強を楽しいと思うのであれば中学受験は是非賛成したいという考えである。

勉強をすることは、将来の『選択肢を増やす』ことができるのだ。

昨今、中学受験において否定的な論争を見かけることがあるが、基本的には『日本に住む以上』この社会構造をすべてひっくり返すことができないのだ。

学歴社会のこの日本では、勉強をしたら手に入る学歴は、格差が生まれる一つの要因であり、目を背けてはいけない事実である。

最後になるが、

忘れていけないのは、『子供の人生の主人公は子供本人である。』ということだ。

両親の存在とは、自転車が倒れない補助輪の役割であり、道を決めるのは子供自身であるということを肝に銘じなければいけない。

ただ幸いにも、私は経済的にある程度豊かであるため、思う存分、子供に投資をしたいと思っている。

『学ぶことは楽しいことだ。』ということを伝えたいために。

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Dr.アジュール@医師/再受験
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