【学校教育】元教員が開発、業務負担を軽減するAIアプリ「先生GPT」の提供開始【働き方改革】
教員の業務負担を軽減するためのAIアプリ「先生GPT」の提供開始
というニュースを読みました。
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このアプリは利用者の業務スタイルに合わせて学習を続け、個別に最適化されたサポートを提供するそうです。
開発会社によると、このアプリの導入と運用で1日あたり1時間38分の業務時間を削減可能で、その分教員が児童生徒と向き合う時間を確保できるということです。
さらにAI技術に精通した会社との提携により、セキュリティ面での強化も図っている。
IPA(独立行政法人情報処理推進機構)の情報セキュリティガイドラインに準拠しつつ、入力した情報がOpenAI社に提供されないように設計した。
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ようやくというか、やっとこういった動きが表面化してきましたね。
ちょっと古い話になりますが、「ベータビデオとVHSの規格争い」に代表されるように、アプリの内容の素晴らしさのみが普及につながるものではありません。
つまり、いくら内容(外面)が素晴らしいアプリ(上層部からおしつけられたような)だとしても、現場の教員が使いやすく・これからも使い続けたい!と思わないようなアプリでは問題にならないということです。
そのためには、今回のように元教員や現教員が開発元になったり・開発に関わる必要があると思います。
上記の記事は、一言で「教員」とまとめられていますが、
1.小学校・中学校・高校など「どこに所属」しているか。
2.「年齢」や「元々のスキル」はどのレベルか。
3.対象教員の「何の業務」が大きな負担になっているのか。
など、教員の中身は多種多様にわたっていますので、一つのアプリで全てを解決しようという考えを無くすことも重要です。
それと、記事でも強調されていますが、少し前のベネッセが大問題につながったように、学生の個人情報については悪用される危険性も高いので、セキュリティを第一に考えることも重要です。
現在の教育業界では、DX化=デジタル化という印象が独り歩きしている状況ですが、何から何まで全てをデジタル化しなくてはいけない、ということではなく、DX化することで「現場の方々がメリットを感じられる」という基本原則を忘れてはいけないと思います。
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個人的には、厚生労働省(をはじめとする官公庁全般)にも、こういった流れが波及して欲しいです。
…官公庁のサイトが、ホントに使いにくいんですよね……
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