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無駄な動き、きれいな動き ~観客の動きから~
ホッピングでの演技では行いませんが
少し腰を据えて演技をする場合には
僕個人の事柄を放すこともあります。
マジックを演じるだけではなく
売るとか作るとか教えるとかしています、と。
そういった流れの中で、簡単な道具を販売したり
という事もあります。
その際に意識するのは、出来るだけ作業がシンプルなものです。
これ、工数が多い・少ないの部分もあるのですが
「様々な意味を持つ、複数の作業をさせない」
という事です。
例えば
これとか、7枚とかのカードを見せて行かないといけないので
手間(工数)はかかりますが
やることは2種類(置き方の差)だけなので
そこまで複雑ではないと思います。
とはいえ、それさえ覚えきれない人は多いわけで
マジックはホントに複雑なことを処理しないといけないので
難しい芸能です。
なので、分かってない?人の演技を見ると
なんというか、こう、気持ちの悪さを感じることも多いわけです。
何かを消す、とかの商品があるとして
妙にそのアイテムを動かしまくってから発動させるとか。
またはおまじないの動作をする際に
妙にひらひらとくねくねと手を動かすとか。
ちょっとマジックをやっている人にありがちなのは
実際に手順に入るまでに、延々と関係の無い事を
話したり。
端的に言えば
「なんでそんな無駄なことをするの?」
って思うわけです。
ただ、1点思うのは
「それは、マジシャンの真似をしているの?」
って思う時も。
という事は、僕らも無駄なことをしているのでは?
って思うわけです。
つまりは自分の鏡としての観客があったり
そういった事柄から学べる、自身の事柄があったり
なのでは?と。
あくまで、個人的な想いの部分もありますので
コレが正解だとは思いませんが
何かのきっかけになるかと思います。
なんでこんなことを思ったのか、と言えば・・・
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