見出し画像

プロモーションの難しさ

毎度おなじみ、レストランマジック研究所
小林洋介です。

今は、研究所で出しているコロンビニノートも
それなりの数になってきたので
僕のリリースしている翻訳の本は、そのあたりのもの
ってイメージが強いかもしれません。

ただ、東京堂出版さんからの本もお手伝いさせていただいた
事もありまして、商業出版?の経験も。

残念ながら大して売れる分野の本ではないので
東京堂さんの利益のお手伝いをするのは
非常に難しいんですけどね。

ちなみに、東京堂出版って、地図と辞書の出版社として
老舗なんですよ。
そんな所から、自分の名前が載っている本が出ただけでも
僕は幸せです。

さてさて、僕はミステリーとか推理小説みたいなものが好きで
本は比較的手に取る方だと思っております。
本屋に行くのも好きですし、そこにあるプロモーションを
見るのも好きです。

最近は本屋の店員さんが、趣向を凝らしたポップなどを
作っていることもありますが、よくあるプロモーションとしては
本の帯などでしょう。

推理小説とかなら、京極夏彦氏や森博嗣氏が帯を書いていたら
かなりの後押しになりますよね。

マジック関係でも、有名な方に帯を書いてもらえると
色んな人の目に留まるでしょうし
興味を持ってもらえると思います。

ただ、これって
本の帯を書いてもらう人も、書いた人も
ある意味で試されてしまう事になるわけです。

例えば、帯を書いてくれた人とか評価してくれた人が
「・・・だれ?」
みたいな人だと、効果は薄いわけですしね。

マジックのような分野ではなく、もっとコモディティ化
している事柄の場合には、1個1個の評価の度合い?は薄くても
山ほどの評価が集まると、判断基準の1つにはできると思います。
(食べログの口コミとかは、そういう事でしょうし)

また、そんな人とつながっているの?とかになると
それはそれで、いろんな色が付くことになります。
良い悪いは別として、ですけどね。

この辺の事って、メディアに出ている方は
少々敏感になる所で
「誰と写真に写っているか」
みたいなところに注意しておかないと
足元すくわれることがあるわけです。

逆を返すと、有名人と写真を撮りたがる人って
その人のパワーを借りたいのかな?みたいに
思ったりしますし、ほら会話の端々に、なんか人脈広いぜ
的な事を言っている人って・・ねえ。

さてさて、マジックに翻って
まあ母集団が大きくないので、評価やレビューを大量に
集めるっていうのはあまり現実的ではないような
気がします。

なので、評価1つ1つの信頼性のようなモノを
クオリティ高くしないと、プラスのプロモーションではなく
マイナスのプロモーションになってしまう可能性も
ありますかね。

プラマイ0なら、まだいいのですが
評価をした本人が気づかないでマイナスにしていると
ちょっとイタイ感じになるかと。

シンプルな所なら、どんなものでも
良い面も悪い面もあるわけで
何かのコンテンツが、非の打ちどころもないもの
ってことはないわけです。

なので評価する際も、いい点と悪い点に触れるとか
範囲を限って褒めたりっていうのが
まあ、ある程度分かっている人の書き方になるでしょう。

なんか、すごく短絡的に
「これ、最高っす!」
みたいなのって、カッコ悪くないですか?

評価されたコンテンツ側を見たら
そういった、浅薄な評価をしてしまう人と
親和性があると思われてしまう可能性があります。

そして評価した側を見たら
見識の狭さや思考の浅さのような部分を
露呈してしまっているわけです。

冷静にこれらを見ている人からしたら
「う~ん、どうにも信用しきれないかなぁ」
みたいなことになって、マイナスプロモーションに
なりかねないと思うんです。

基本的にコンテンツに罪はないと思っております。
まあ、若いうちなら、見聞きするものは
限定的ですし、まだ量も少ないのかもしれません。

ただ、今の時代、動画で見ることができるものは
かなりの分量になっていますので
勉強をするのは簡単になっています。

タマリッツの演技動画も見れますし、デニスベアの演技も
見ることができます。アルマンドルセロの動画も
探せばあるはずですし、ふじいあきら氏の演技なら
頑張ればリアルでみられるわけです。

そんな風に、世界屈指のものが比較的簡単に体験できる時代に
自分からの距離がそんなに遠くないマジシャンの演技を
もろ手を挙げて、っていうのは、なかなか少ないはず。
(確率論的に、ですよ)

僕はたまたまマジックを始めてすぐに
世界屈指の人たちの近くに居られたので
インターナショナルに出て行っても、マジック分野の事柄で
それほど遅れを取ることはなかった気がします(笑)。

幸運の上に成り立っていることだと分かったのは
だいぶ時間が経ってからで、どの人も真面目にマジックをやっていれば
自分のようになるだろうって思ってました。

なので「・・え?」みたいな演技を見た際に
ちょっとしたカルチャーショックを受けたと思います。
(もちろん、自分の演技は棚に上げておきますが)

そういう人から、上手いとかすごいとか言われても
何というか、信ぴょう性も薄くなってしまいますし
マイナスになりかねないわけです。

大抵の方は、真摯で謙虚なので
その意識が文字にも出ていて、ポイントが分かりやすい
評価などになりますが、そうではない方もいるわけで。

僕自身、あまり空気を読めない方なのですが
空気を読まない替わりに、沈黙は金という
慣用句を大事にしております。

自分ではないモノに対して何らかの評価をするなら
その際には、少々冷静に、考えてみてもいいんじゃないでしょうか?


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?