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飾りだけじゃないハーブのチカラ

オムライスやフライドポテトに添えてあるパセリって食べますか?
ハーブ飾ってたらおしゃれとか、食べない人が多い印象になるのはこのような『飾り』という認識が強いからだと思います。

紅菜苔(コウサイタイ)

restaurant Goûtでは9品のおまかせコースの中で、はじめのアミューズからデセールまで20種類以上のハーブを使用しています。
タイムやディルといった皆さんがご存知のものから見たことがあるような無いような野草まで。
これだけ使用する理由は?

ストリドーロ、ケール、エルバステラ

「もうひと塩」のように「もうひとハーブ」
酸味、甘味、苦味、辛味、清涼感...それぞれがもつ特徴を調味料のように一皿ごとに味のバランスを考えた上で使用しています。
だからすぐにお皿の隅へ置かずに一緒に食べてもらいたい。
途中で食べることで口の中がリセットされたり、ワインとのマリアージュも一層引き立ててくれます。
苦手な方も一度試してみてください。

ノコギリソウ、カラスノエンドウ

生命力の強さ
お店で使っているハーブは、注文してからハーブ農園の方が畑に摘みに行ったものが届いています。摘みたてのハーブは生命力が強く、単品で食べるだけでも身体が元気になるのを感じるほど。それでいて味わいは繊細。主役にも脇役にもなれるすごいハーブなのです。
一皿の中でどの食材よりもハーブが一番高価ということもあります。

餅は餅屋
ハーブを身近に感じるとつい家庭菜園で同じように作れるんじゃないか、やってみようと思いがちです。私達もやってみたひとりです。
買ってきた苗をプランターに植えて水やりをして収穫。食べてみるとえぐみが強くて全然美味しくないし農薬を使わないと虫に食べられたり枯れてしまったりと大変でした。
沢山の技術が詰まっていて土壌も違う、そんな簡単なものではない!
わかっていたけど改めてこんなに美味しいハーブをいただけることに感謝です。
だからひとつひとつ大切に使わせていただいています。

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