働けるうちは働く!」ための仕事と人生の設計方法#99
「30日・1年・10年の余命」を想定してみる
今を見つめ直し、人生の優先順位を導き出すためのワークとして、「余命宣告」のワークがあります。これは、あなた自身が医師から残りの余命宣告を受けた場合に何をするか、期間を設定して考えるある意味究極のワークです。
以前ご紹介のライフカーブのところでもお話ししましたが、私は35歳のときに急性心筋梗塞で倒れました。急性心筋梗塞という病気は、ご存じの通り致死率30パーセントともいわれる大変危険な病気です。
幸いにして手術は成功し、無事生還しましたが、ちょうど倒れたタイミングが長男の生まれる予定日の1カ月前という最悪のタイミングだったため、まさにこのワークのようなことをベッドの上で真剣に考えていました。
もし、あなたの余命が30日だったら、何をしてすごしますか?
ぜひ1度真剣に考えてみてください。その答えこそ実は今すぐにでも取り組まなければならない優先順位の高いことなのです。
私の場合は、今までお世話になった人への可能な限り御礼のごあいさつをすることでした。もし1年の猶予があれば、家族との思い出旅行と両親を海外旅行に連れて行くこと、写真・ビデオなどで可能な限り子どもと一緒の姿を残しておこうということなどを実行すべきことと考えていました。
10年間というと、そのときは無限大の時間空間が広がっているような感じです。無事手術が終わって退院してからすでに22年も経過していますが、今でのその感覚がありありと残っています。
「10年あれば何でもできる!」という感覚は、将来に対して楽観的な見方になるので、独立してからもプラスに働いています。
キャリアデザインマップの実行計画欄には、ぜひその内容を記入してください。
あなたにとって余命30日でやらなければならないことは、何があっても今取りかかるべき優先順位ナンバーワンのことのはずです。
あなたには、それを先延ばししている余裕はないのです。