あらたりう

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私、嫁やめようと思います⑥

結婚式には、夢があった。 自分が結婚するときは、長持唄をうたってもらって白無垢に綿帽子で嫁入りして、色打掛に替えて。皆んなからの祝福に包まれて。 披露宴では、お色直しに赤かピンク色のドレスを着る。両親への手紙は心を込めて自分で読む。泣いちゃうだろうけどなぁ。 姉たちの結婚式をみてきたから、自分の時は、もっとこんな風にと、夢みてた。 なーんて。ぜーんぶ夢だったなぁ。 「秋には、妹が結婚するから、それまでに長男には嫁をとらせてないといけないから。」 「1つ下の職場の仲良しの後

    • 私、嫁やめようと思います⑤

      ひどい悪阻を何とか乗り越え、なんとか第一子の予定日にこぎつけた。 おしるしがきて、陣痛が始まって、時間間隔もちょっとずつ狭まり、こんな育児書通りに進むんだ〜と我ながら感心しつつ、早めに入院して、出産に備えた。 「朝までには、産まれますよぉ」 助産師さんの言葉に安堵と緊張しながら、定期的な陣痛に耐えていたのだが、赤ちゃんの心音を測定中、助産師さんが、 「あれ?」 と言って、それから急に動きが変わり、みんなバタバタと動き始めた。 「何がおきてる?何があった?」 尋ねることも出来

      • 私、嫁やめようと思います④

        「孫かわいがるなら、犬猫かわいがれってな」 孫をかわいがったところで、結局は母親の方がいいというに決まっているんだから、孫をかわいがるだけ損だ。 という意味らしい。 子どもが生まれたら、子守りをして欲しいとお願いしたら、姑から浴びせられた一言。 結婚前、私は夫に、子どもを産んでも仕事を続けたいと伝えていた。その時、夫は「大丈夫。母親は、若い人の考え方に理解があるから、仕事を辞めて、みてくれる」と言っていた。 それもあって、同居を決めたのだが。 現実は、姑から「子どもは、親

        • 私、嫁やめようと思います③

          「おむつを手縫いで作らないと子どもがグレる」姑に言われたひと言。 はぁ〜?なんじゃそれ。いつの時代の話し?もう、世の中に紙おむつさえ出回ってきてるのに。 長女の出産準備のとき 「布おむつは買おうね。家で縫うと縫い目が赤ちゃんの肌にあたって痛いけど、縫ってあるのを買うと、その心配がないから。」と夫と相談して決めた。その後すぐ、夫は義母にそれを伝え、「なんか、縫えって言ってる。」「なんで?いま2人で決めたじゃん、私は縫わんよ。」と喧嘩になった。 次の日、姑は当てつけのようにお

          私、嫁やめようと思います②

           第一子妊娠中、悪阻が重くてずっと寝込んでいた。やっと出かけられるほどに回復した頃に、同級生会やるよーと友人に誘われ、夫に相談したら、「いいんじゃない。たまには。ゆっくりしてきたら」と言われたので参加することにした。  流石に黙って行くのはダメか。根回しいるかと思い、事前に義両親たちにも伝えて「久しぶりなので、帰りはちょっと遅くなります」と言っておいた。  当日は、夫、義両親や義妹の晩ご飯を準備して、友人に迎えに来てもらい出かけた。  友人たちと盛り上がり本当に久々楽しい〜と

          私、嫁やめようと思います②

          私、嫁やめようと思います①

          嫁。やめたい。 と思ったきっかけは、その都度あった。 新婚旅行から帰って、今日から暮らす夫の実家に到着。「よろしくお願いします」と頭を下げて上げた時に見た義理の両親、義理の妹。そして、夫の顔を見た瞬間、 「あーかえりたーい」 と思った。 無知な私は、結婚というのは、新しく息子が増えたり娘が増えることなんだと思っていた。家族として迎えてもらえると信じていた。あの表情を見るまでは。 私は、決して新しく増えた娘なんかじゃなかった。誰も私を新しい家族として歓迎してなんていなかった

          私、嫁やめようと思います①

          わたし、嫁やめようと思います!

          大丈夫。大丈夫。人生に無駄な事なんてない!はず。そう言い聞かせて生きてきた嫁としての日々。 ほんとにそうか?と思いたくないから、人生を振り返って、出来るだけ軽〜いタッチで誰かに話すみたいに書いてみる。誰かに話すネタが出来ただけでも無駄じゃないもんね。でも、もしかして、どこかの誰かになんかの役に立ったら尚うれしいけれど。

          わたし、嫁やめようと思います!