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障害者の性教育がなぜ必要なのか~加害者・被害者にさせない知識①総論~
日本では障害者の性暴力被害率が健常者の3倍に達するという報告があり、特に女性障害者は家庭内や親密な関係者による被害を受けやすいとされています。また、加害者の約6割が「顔見知り」であり、親密な関係者や介護者がその立場を悪用するケースも多く見られます。
参考データは以下
https://www.moj.go.jp/content/001310438.pdf
https://www.moj.go.jp/content/001310437.pdf
寝た子は起こさないなんて言い方で、タブー化されてきた障害のある人の性。でも、実際のところは個人差はあれど性への興味は幼児期から10代で必ず起こります。そうなってから慌てて何とかするよりも、前もって少しずつ知識と実体験をつなげていくことが、スムーズな性教育だと考えています。
そういうわけで、今日は加害者にも被害者にもさせないことをまとめてみました。*数回だけでは定着しないので、何度も何度も繰り返し伝える、確認することが大切です。
まずはざっくりとした知識について。次回以降具体的な方法についてまとめていきます。
加害者・被害者にさせない基本知識
①他者との適切な距離感と境界を理解しよう
パーソナルスペースとは?
実際に子どもと色々な距離でハグしたり、近づいてみたり遠ざかってみたりする。「自分だけの空間」「心地よい距離」を体感する。
一般的には手を伸ばして触れないくらいの距離がパーソナルスペースです。
プライバシーとは?
自分だけのもの、自分だ管理する権利があるもの、です。
自分の体はじぶんのもの。他人が勝手に触ってよいものではない。
同時に、人の身体に勝手に触ってはいけない。
お風呂とトイレはプライバシーの空間であること。
プライベートゾーンの区別
プライベートゾーンと呼ばれる場所を一緒に確認
・わかりやすい言い方は水着で隠れる場所と口です。
・イラスト(ぬいぐるみ)をトイレ・風呂・玄関に貼って、見かけるたびにクイズなどで定着させる。
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②コミュニケーションのルールを理解しよう
【大前提】当事者がかかわる人たちでルールを共有しよう
みんなが同じこと(ルール)を貫くことで落ち着く&定着しやすい
・相手が「やめて」といったときはやめる
・嫌だなと思ったときは「やめてください」と言う
(+一歩下がって距離を取る練習、逃げる練習、逃げ先を確認)
・相手に興味や親しみがわいたとき、触りたくなったときは、言葉で表現する。好きな時は「いいね」「好き」という言葉でも十分だと伝える
・感情が高ぶったときは、深呼吸をする、その場を離れる、親や先生に伝える、などのルールをきめて、感情に任せた行動をしない癖付けを行う。
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