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実家暮らしだから彼氏ができない。いい子すぎる"がダメだった!リゾートバイトで180度変わって沖縄移住、運命の出会いをつかむまで

「このまま、ずっと変われないのかな…」

会社帰りの電車の中で、私はため息をつきながらスマホの婚活アプリを眺めていました。

マッチングはするものの、なかなか関係が深まらない。

気づけば28歳、実家暮らし8年目のOLである私の恋愛スキルは、まるで高校生レベルのまま。

真面目すぎる私の日常


平日は決まったルーティン。

朝7時に起きて、母の作った朝食を食べ、8時には家を出る。
会社では経理部の期待の星として、ミスのない仕事を心がけ、上司の言うことには「はい」としか答えない私。

同僚からは「堅実で素敵」と言われるけれど、どこか物足りなさを感じていました。


夜は母の夕食を食べ、たまに習い事に行く以外は自室でスマホをいじるだけ。
休日も家族サービスが中心で、自分の時間なんてほとんどありません。
そんな生活を送る私に、転機が訪れたのは、ある先輩との会話がきっかけでした。

人生を変えた決断


「私ね、20代の頃に沖縄でリゾートバイトしてたのよ」

普段はクールな印象の渡邉先輩が、いきいきと語る体験談。

3ヶ月という期間は短くないけれど、その話は輝いていて、何より先輩の表情が素敵でした。

「環境を変えるって、自分を変えるチャンスなのよ」


その言葉が、私の背中を強く押しました。

退職は考えられなかったので、会社には3ヶ月の長期休暇を申請。
驚くことに、上司は「若いうちの経験は大切だ」と、意外にもすんなり承諾してくれました。

両親の説得は大変でしたが、「今しかできない経験」「女性の自立のため」という理由で、なんとか許可をもらえました。

沖縄での生活がスタート

那覇空港に降り立った時の空気の違いは、今でも忘れられません。
東京とは違う、どこかゆるやかな時間が流れていました。

配属された高級リゾートホテルでの研修初日。そこで彼と出会いました。

「東京から来たんですか?僕も実は先週まで東京でシステムエンジニアやってたんです」

研修のペアを組むことになった彼は、31歳。都内のIT企業を退職し、人生の転機として半年のリゾートバイトを選んだそうです。

「毎日残業で、このままじゃいけないって思って。思い切って飛び込んでみました」

私と正反対の決断力を持つ彼に、最初は戸惑いながらも、強く惹かれていきました。

予想以上に過酷な現場


研修終了後、実際の業務が始まると、想像以上の大変さに直面しました。
真夏の沖縄、気温35度を超える中での屋外業務。汗だくになりながらのプールサイドでの接客、重たい荷物の搬入、終わらない清掃業務。特に週末は観光客で溢れ、休憩する暇もないほどの忙しさでした。


「本当に3ヶ月もやっていけるのかな...」
初月の給料日前には、心が折れそうになることも。でも、同期の彼の存在が私を支えてくれました。


「小林さん、一緒に頑張りましょう。それに、笑顔が素敵なんですよ、お客様からの評判も良いですし」


同じ現場で働く彼は、私の頑張りを一番近くで見てくれている人。その彼からの言葉は、何より心強かったです。


※このnoteは実体験をベースに設定を少し変えてお届けするリゾートバイトで出会って結婚した物語です。

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