シェア
山本泰弘
2024年12月30日 11:30
近頃、NHKの大河ドラマで東北地方が舞台になっていない。調べてみると、東北が主な舞台となった作品は2013年の「八重の桜」、その前は1993年から翌年の「炎立つ」にまでさかのぼる。やるせなさを感じている東北人は多いはずだ。 大河の主人公にふさわしい東北ゆかりの人物はいないのか。私は、イザベラ・バードを推したい。明治前期に、東北奥地を旅したイギリス人だ。 世界を股にかける紀行作家として名を
2022年1月10日 01:36
私の住む山形市は、今年1月に予定されていた成人式を、新型コロナの影響により延期して5月の連休に実施した。県外在住者はPCR検査で陰性であれば参加できるはずだったが、市は直前に、県外在住者の参加を禁じた。市HPで公開されている市への意見には、「とても悲しい」、「ひどすぎる」、「なぜ再延期しないのか」といった悲痛な声が数多くある。 各地の自治体の中には、満足な形での開催を目指して成人式をあくまで
2020年8月2日 21:16
地方の企業は人材難である。 山形県の場合、高校卒業者の約7割が県外に進学する。彼らは多くの場合、進学先の大学等で大手就活サイト運営企業による「就活セミナー」を受け、会員登録し、そこから続々と供給される情報に基づいて就活をスタートする。その情報の発信源は多大な出稿費を払える巨大企業が中心であり、地方出身の若者たちは自ずと大都市への就職へと進むこととなる。 人材難という地域経済の死活的課題には