もう古い!?知っておきたい「ビッグデータ」基礎3選
はじめに
今更、「ビッグデータ」という言葉を聞いたことがない方を探すのが難しいほど浸透した言葉と思います。
ビッグデータは企業の競争力強化の一つとして、無視できないキーワードですので、改めて整理したいと考えました。
そこで今回は以下の3点を解説します。
「ビッグデータ」という言葉は聞いたことがあるけれども、いまいち良くわからない、という方向けにザクっと重要ポイントを整理しました。
是非、最後まで読んでみてください!
1.ビッグデータって何?
1.1ビッグデータの登場
ビッグデータという言葉は広く浸透しているように見えますが、いつ頃から登場したかご存じでしょうか?
諸説ありますが、以下の2つがビッグデータが広まったきっかけと言われています。
それから約10年後の2017年、IMF(国際通貨基金)のレポートにて、ビッグデータが一般用語として定着したことを示唆されています。
1.2ビッグデータの定義
「ビッグデータ」は以下のように定義されています。
要約すると、「IT環境の発展に伴い様々な情報源から得られるようになった膨大なデータ」となります。
1.2ビッグデータの範囲
ビッグデータの対象とされるデータは、大きく3つの生成元から出てくる、4つの種類のデータに分類されます。
ITの発達は日進月歩であること考えますと、今後、新たな生成元や種類が出てくることも予想されます。
そのため、近い将来、ビッグデータの範囲/対象が変わる可能性もあるかもしれませんね。
2.どうしてビッグデータが注目?
2.1ビッグデータが石油?
ビッグデータは「21世紀の石油」と例えられることがあります。
私自身、この例えが当初しっくり来ませんでした。
しかし、私達が置かれている現状を踏まえると、皆様もその理由に納得されるのではないでしょうか?
皆様も産業革命という言葉を耳にしたことがあると思います。
18世紀半ばから19世紀にかけて起こった、第1次産業革命を皮切りに、これまで3つの産業革命が起こりました。
そして、現在、第4次産業革命の真っ只中とされています。
この中でビッグデータが、従来の産業の石油のように、産業を支える重要な資源として考えられるようになっています。
2.2ビッグデータの役割
第4次産業革命の重要要素は3つあります。
人工知能
ロボット/センサー
ビッグデータ
この3要素は以下のような関係性にあります。
「ロボット/センサー」から生成された情報が「ビッグデータ」として集積
「人工知能」が「ビッグデータ」を用いて、解析/学習
「人工知能」が一定の判断をして、「ロボット/センサー」を制御
この重要3要素が絡み合うことで「製品/サービス提供のあり方の飛躍的変化
」や「潜在的に欲していた未知の製品/サービスの享受」が可能になります。
それを実現する上で、ビッグデータは上述のサイクルの源(動力源)になっていることから、「21世紀の石油」と表現されています。
3.ビッグデータの使い道は?
3.1ビッグデータを料理?
集積されたビッグデータはそのまま利用することができません。
必ず加工する必要があります。
そこで、ビッグデータの料理人として登場するのが、「データサイエンティスト」です。
「データサイエンティスト」は「21世紀で最もセクシーな職業」と表現されることもあり、今後、注目の職業とされています。
しかし、ビッグデータ活用が進むことで「データサイエンティスト」の需要は高まる一方で、人材供給が追いつかないという予測もあります。
膨大なデータが日々生成される一方で、料理人がいないと、素晴らしい食材も宝の持ち腐れになるため、「データサイエンティスト」の不足は、悩ましい話ですね。
3.2ビッグデータの活用
ビッグデータの範囲で示した4種類の内、オープンデータについて、国は2013年にオープンデータ活用を促すポータルサイトを立ち上げました。
しかし、2022年時点において、そのデータが利活用するに至らない状況にあることとが指摘されています。
国が旗振りを利用としている中で、国から提供されるデータが活用出来ないのは頂けない状況ですね。
一方、民間が生成元のビッグデータを活用した事例は色々と公表されています。
例えば、回転寿司大手「あきんどスシロー」では、皿に取り付けたICチップを活用合計10億件のデータを取得して、すしネタの人気度を把握し、
その情報に基づき発注する材料数を調整することで、食品廃棄量を大幅削減したという事例が公表されています。
まさに、第4次産業革命における「サービス提供のあり方の飛躍的変化」の例ということが出来ます。
3.3ビッグデータ利用が広がると・・・
ビッグデータの活用が進むことが全て良い方向に進むかというと、そうではないことは皆さんご承知の通りです。
ビッグデータの活用が本格化し始めた2013年には、既にビッグデータを狙ったサイバー攻撃が発生していました。
直近2年間(2020-2021年)においては、データの侵害による世界最大被害額はおよそ6兆円強といった調査は発表されています。
これまでの技術進歩と同様に、ビッグデータの活用もまた、"便利"が広がる一方で、"脅威"も広がるという、背中合わせのような関係にあります。
そして、ビッグデータの活用は、今や企業の競争力強化の源泉となっています。
従って、ビッグデータとの付き合い方の良し悪しが、この第4次産業革命の波に乗れるかどうかのキーポイントになりそうですね。
まとめ
今回も長文をお読みいただき有難うございました!
今回は、ビッグデータの基礎3点を解説しました。
ビッグデータは私たちの日々の生活で知らずの内に生成し、利用している、空気のような存在です。
ビッグデータのことを改めて意識して頂くと、いつもとは少し違ったものの見え方ができるようになるかもしれませんね。
旬な言葉は最新の時流が反映された見過ごせない重要単語です!
本記事にて、皆様の理解、そして行動のお役に立てていました幸いです。
以上、Shuntaroでした!
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