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数十万社vsオレ -37歳の憂い-

チームに一人の外勤営業に対し、担当のお客様は全国中小企業ウン十万社という地獄。当たり前だが周りきれるわけない。なので営業に行くのではなく、お客様の方から来てもらおうや!という発想で全国展開のソリューションセミナーを企画して始めてみたのがこの頃。10年くらい前の話なのでまだウェビナーなるものは世の中にはない時代のおはなし。

ちなみに当時のセミナーの内容はこんな感じ(時代を感じるぅ)
・ ファイル共有における中小企業あるあるネタと対策
・ セキュリティの考え方、インシデントの紹介と対策
・ ファイヤウォールとセキュアワイヤレスの紹介
・ 仮想プラットフォームのHCI化などなど

こうしてテキストにしてみると「やる気まんまん!」感があるが、全くそうではなく、全て何となく考え、たまたま何となく進んだだけ。マーケティングチームも「へーいいんじゃない?そんなにお金も掛からないし、予算用意するよ」みたいな感じになり、引っ込みがつかなくなっただけなのだ。そして「お金がかからない」というのは「自前でやるから」だ。会場の手配や当日の運営フォローは業者にヘルプしてもらったけど、以下は基本的にすべて自分1人で行うことに。

やることリスト
・ 企画構想(いつ、どこで、誰に対して何をするのか)
・ コンテンツ作成(紹介するソリューション、時事ネタ、デモの用意)
・ 集客(営業チームのマネージャーと連携)
・ 当日の登壇と接客(ご縁があれば会の後に商談とかも)
・ アンケートのフォロー
・ コンテンツの改修など。。。PDCA。。

そして気がつくとこの頃から出張族になっていた。全国の地方都市で小さなセミナーを繰り返し、行った先で顧客訪問してくる。大阪の帰りに名古屋に寄る。みたいな。
北は札幌から南は福岡って感じでしたが、小さなセミナーを大量にこなし、1000社ほどにアプローチするに至る。ただ正確なROIを算出はしなかった。成果をアピールして、いろんなチャチャが入るのが嫌で、静かに粛々と進めてました。足掛け2年くらいの取り組みだったけど、いろんな人とコラボしたり、時にはパートナーのイベントで登壇させてもらったり、いい経験ができたなぁ。うん。

結局、自分で決めて取り組んでいる主体性がある仕事が一番楽しい。それ以外は全部楽しくない、だから大体の仕事は楽しくない。本当に楽しくないし、仕事は基本的に嫌い。むしろ大嫌い。

ちなみに会場の箱次第ではあるけど、1回で一番集客できたのは梅田の40名でしたね。またある時の博多ではセールスフォース社のイベントとバッティングし、たくさんのお客様にドタキャンされて参加者1名という記録も。幸いにも0名というのはなかったが、0名の会があったらネタ的には面白かったのになw(まぁその瞬間は泣くけどね)


そしてこの年に我が家が完成。気合いの35年ローンの始まり始まりぃー。


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