なぜ男性は足を広げて座るのか
こんばんは、りせっとです。
TVを見ていた時、ふと不思議に思いました。
「なんで男性は足を大きく広げて座るんだろう。」
TVだけではないです。
電車、お店…様々な場所で殆どの男性が足を大きく広げて座っています。
単純な疑問としてなぜ男性ばかりが脚を開いて座っているのでしょう。
骨格や筋肉の違いといった、男女間での股関節の構造的な理由から?
今回はそのあたりを調べていきたいと思います。
なぜ男性の脚は開きやすいのか?
そもそも、なぜ男性は自然と脚が開いてしまうのでしょうか?
人の骨格を見てみると、両脚の股関節は骨盤の外側に付いています。
なので本来の身体の使い方としては、
座った時に股関節の幅と同じくらいに脚を開くのが自然です。
これは男女ともに変わりません。
個人差はありますが、両膝の間にだいたい握りこぶし
一個分くらいの幅を開けるのが自然な座り方だと言えます。
確かに、実際やってみても1番楽な座り方のような気がします。
逆に言うと腰掛けた時にぴったり脚を閉じるためには、
そのために必要な筋肉を働かせなくてはいけませんね。
そのような開いた脚を閉じるために使われるのは
内転筋と呼ばれる筋肉なんだとか。
いわゆる内ももの筋肉ですが、この筋肉が弱くなったり、
上手く使えなくなってしまったりすると脚をぴったり
閉じている姿勢を保つことが難しくなってくるんですね。
特に男性は女性に比べて全体的に筋力が強いこともあり、
身体の外側にある大きな筋肉を用いて身体を動かしたり支えたりする傾向にあります。
そのため、相対的に身体の内側にあるこの内転筋を上手く使うことができず、
結果として外側の筋肉に引っ張られるようにして
脚が外に向かって開きがちになっていくらしい。なるほど。
開きたくて開いていると言うより、単に脚をぴったり閉じていると
疲れるので開いている方が楽だということですね。
そしてさらに、男性の脚を外に向かって開かせる要因は
「座席に浅く腰掛けて座る姿勢」。
内転筋には股関節を閉じるだけでなく、曲げる方向にも作用します。
座席に浅く座って背もたれに寄りかかることで骨盤が後ろに倒れこみ、
股関節は直角よりも伸ばされた状態になります。
そうなると内転筋は引き伸ばされて働きがさらに弱くなり、
余計に脚を閉じる力も弱くなってしまいます。
その結果、さらに脚を開いた方が楽に感じてしまう、となるんですね。
女性は脚を閉じた方が座りやすい?
ちなみに内転筋を上手く使えていないのは男性ばかりではありません。
女性でもぴったりと脚を閉じているのが疲れるという方も
多いのではないでしょうか?
私もそのうちの1人です。
ただ女性の場合は内転筋が弱くても脚が外側に開いていくことはあまりなく、
むしろ三角形のような、内股な座り姿勢になる方が多いと言えます。
女性は、男性に比べて外側の筋肉が発達していないので
外に向かって開きづらいというのと、
脚を開くとスカートの中が見えてしまうということ、
あるいはそもそも女性が脚を開いて座るのはみっともないといった世間の風潮もあって、
自然と脚を閉じる方に意識が向かったんだとか。
しかしやはり内転筋を使って脚をぴったり閉じるのが疲れるため、
股関節を内側に傾けて両膝同士で支えあうことで楽に脚を支えようとしますよね。
特に日頃から反り腰で内股のクセが定着してしまっている方などは、
余計にこの傾向が強いそうです。
うーん、なるほど。
やはり解剖学的に見てそのような傾向にあるということなのですね。すっきり。
それではまた次回。
(りせっとより。)
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