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panda_69:吐き出し場

 他人の弱点や欠点を見つけて批判ばかりするのは、実は自分の心が不安で退行していることを意味します。他人の批判をしても何の得にもなりませんが、自尊感情が低すぎるあまり、心が疲れてそのことに気づくこともできません。
 誰かに攻撃された場合、相手がこちらに自分の嫌な部分を“投影”しているという事実を忘れないようにしましょう。相手が未熟な防衛機制を使った理由は、本人が自らに不快な感情を抱いているからです。責められたほうは、その攻撃に苦しめられて忘れがちですが、実は相手もまた不安で苦しい状態にあるのです。

ユン・ホンギュン『どうかご自愛ください』より

 元々は韓国語で書かれていたようなので、少々わかりにくい日本語訳も散見されるが、「責められたほうは、その攻撃に苦しめられて忘れがちですが、実は相手もまた不安で苦しい状態にある」という指摘には非常に納得した。

 これまでは、自分を攻撃してくる人や何かにつけて批判してくる人に対して、「どうしてこんなに攻撃的なんだ💢」「なぜ、一度受けとめようとしてくれないんだ💢」「どうして、否定から入るんだ💢」とイラっとしてしまい、理解に苦しんでいた。

 「そうか、この人たちは不安で苦しい状態にあるのか…」と思うと少し腑に落ちた。

 だからといって、攻撃されたり、否定や批判ばかりされたりしたら嫌な気持ちになるのは変わらない。だから全部を大目に見てやろうとは思わないが…。

 でも、相手も不安がいっぱいで、自信がなくて、何か辛いことを抱えており、その「投影」ゆえに私や周りの人にそのやり場のない感情をぶつけているのだと思うと、理解に苦しむ状態から理解はできる状態にはなった。

 そして、彼ら彼女らには、自分が抱えている悩みや心のモヤモヤを吐き出せる場所がないのかもしれない。

 私は、心療内科のカウンセリングを受けられているし、勤務校ではSC(スクールカウンセラー)担当の方が配慮してくれてカウンセラーさんと繋いでくれている。何より、こちらが話を切り出せば、友達も話を聞いてくれる。 
 そして幸か不幸か、学んだことをアウトプットするために始めたこのnoteも、たまに「吐き出し場」として機能している。本来はSNS的なものにネガティブな感情を吐き出すのは良くないのかもしれないが、、、。

 こうした場が一切なく、弱音を吐く機会に全く恵まれていないのだとしたら、少し気の毒な気持ちにもなってくる。

 そういう人たちのために自分にできることはあるのだろうか。話を聞いてあげられたらとは思うが…などと、ぼんやりと考えていた。

 それにしても今日は寒かったですね。寒さと疲れのせいか、体調を崩してしまいました😇週末は静養したいと思います。皆さまも「どうかご自愛ください」。


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