panda_40：性格は変えられる

　ライフスタイル(＝性格)について、小倉広さんがアドラーの知見を援用して説明しています。

　使い続けたライフスタイルが支障をきたしても、人はそれを変えようとはしない。現実をねじ曲げてでも、自分は正しいと思い込むのである。

小倉広『アルフレッド・アドラー 人生に革命が起きる100の言葉』より

　我々は認知バイアスにより、自分にとって都合のいい情報だけを取り入れて、それ以外は例外として処理する。その方がラクであり、そうでないと不安になるからだそう。

　著者の小倉広さんは「『自分は人から嫌われている』と思っている人は、友だちを作ろうとせず、結果的に友だちはできず『やはり自分は人から嫌われているんだ』とますますその信念を強くするでしょう」と例示している。

　そして、このようにして我々は、常日頃から認知バイアスでねじ曲げて、世の中を自分の都合のいいように解釈していることを指摘している。

　まるで自分のことを例えに使われているような感覚に陥った。

　アドラーは「性格は今この瞬間に変えられる」と言う。この言葉には勇気を貰った。
　自分の性格は決して変えられないものではなく、自分が変えようとするかどうかだ。自分が試されている。