あなたの商品には意味があるのか?
今日は「意味がある」商品をあなたは売っているか?というお話しをしていきたいと思います。
いきなり「意味がある」商品って言われても何だかよくわからないですよね。
一応、これの対になる言葉が「役に立つ商品」なんですけど、今現在、商品は役に立つモノか意味があるモノに分かれています。
「役に立つ」という言葉は機能面を指していてわかりやすくいうとハサミなんかが例えでわかりやすいかと思います。
やっぱりハサミって切れないよりよく切れる方がいいじゃないですか。
切るという機能で商品を売ろうとすると世の中で一番切れるハサミを作らないと売れないんですね。切れ味二番目ですなんて謳っているハサミなんていらないじゃないですか。
なので、機能だけを売りにすると一番を取らないといけなくなりますよね。
要は誰が一番を取るのかというレースになるので、競争社会に入り生き残りづらくなります。
どっかの大手が参入なんかしたら、資本力を武器に安さも付け加えられてタコ殴りにされるでしょう。そこは薄利多売の土俵なんです。
もう一方の「意味がある」という言葉はお客さんにとって意味があるモノなのでハサミとしてイマイチな切れ味でもお客さんが好きなブランド品だったり限定品などだったりすると売れるんです。
どうやら売りやすいことを考えると「意味がある」方が良さそうな感じですよね。
しかし世の中の市場はどうでしょうか?
つい先日電気屋さんに冷蔵庫を買い替えるために下見に行ったんですけど、どのメーカーさんもほぼ機能は同じでですね。
冷凍しても解凍の手間があまりかからない仕組みなど「役に立つ」機能で競争してるなぁと思ったんです。
正直、メーカーの違いなど分からないのでほぼ同じ機能なら価格の安さと冷蔵庫の大きさのバランスになりますよね。
冷蔵庫の大きさと言えば、冷蔵庫の大きさを表す単位がなぜリットルなのか知っていますか?
それは冷蔵庫の内容量を量る時は冷蔵庫を横にして、中の棚などを外して水を入れていき、何リットル入ったのかという数字だからそうです。
なので、どれくらい冷蔵庫の中に入るか表示されている数字なんですけど20~30リットルは使い勝手から見ると誤差の範囲だそうです。
確かに、冷蔵庫の大きさにリットルが使われるのってなんか違和感ありましたけど、量り方から見ると納得ですよね。
ごめんなさい、だいぶ話が逸れましたね。
冷蔵庫の機能の話だったんですけど、ほぼ同じ機能ってことは冷蔵庫市場もコモディティ化(大差がなくなってどれも同じ)されていて、新型が発売されてもそんなに機能は変わっていないので差別化がほぼ難しい。よって型落ちや展示品など少しでも安くという流れになってしまうのかなと感じました。
これは、なにも電化製品だけの話ではなく、自分達の理美容業もコモディティ化はあると考えた方が良さそうなんですよ。
カット、カラー、パーマってどこの理美容室も違いが外からではわからないじゃないですか。クーポンによる集客に頼って、なにも対策をしなければ低価格競争の道へまっしぐらです。
一つ対策としてカット、カラー、パーマなど提供する商品に他店とどう差別化をするのか考えてみると、打ち手としてはブランド戦略とコミュニケーション戦略がいいでしょう。
初めに商品には役に立つ商品と意味がある商品があるんですよってお話ししたんですけど、役に立つがカット、カラー、パーマだとすれば、ブランド戦略、コミュニケーション戦略で意味があるモノとして提供しなければ生き残れないでしょう。
では、実際にブランド戦略とコミュニケーション戦略でどんなことをすればいいか簡単にお話ししていきます。
まずブランド戦略ですが、「カラーだったら〇〇」といったような自分の得意とするモノ、武器を手に入れてください。
そんな技術ないよと自信がない人が多数かと思いますが、それでお金をもらっているんですか?今、来てもらってるお客さんにも自信がない技術を施して帰ってもらっているんですか?自信がないというのはお金を払ってくれたお客さんにも失礼なことなんです。
でも、まだ大丈夫です!今からでも遅くありません。
自信がなければ自信がつくまで練習すればいいだけじゃないですか。
技術は裏切らないので自信がつくまで練習を楽しんでください。
その自信がお客さんから信頼を得て、再来し続けてくれるきっかけになり、長期的な売り上げにつながります。
次に、コミュニケーション戦略ですがここで大事なのがブランド戦略で話した「自分の得意とするモノ」です。
ここを明確にしておかないと自分の適切なターゲットに向けてサービスを伝えることができませんよね。
要は、自分の得意なことを武器にして、それを適切なターゲットに宣伝するんです。
流行っていると理由で、その都度新メニューを入れてばかりだとターゲットがぼんやりしてしまい、宣伝効果が低くなりますよ。
ブランド戦略とコミュニケーション戦略をしっかりできれば、意味がある商品となりお客さんもファンとなって応援し利用してくれる確率が上がります。
明日からでもできることなので、ぜひやってみてください。
美容師のカワシでした。ではまた。
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