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大学教員への道:研究室の選び方

大学教員になるためには何をすればいいのでしょうか?今回は選択をする上でのポイントについて記事を書きたいと思います。


大学院に行って卒業すれば大学の先生になれる?!

「大学教員 なるには」と検索したところ、次のような検索結果が….。”大学教員になるには大学院に進学し、博士の学位を取得します”うーん。確かにそうなんだけど。間違ってはいないんだけど。これだけでは情報が少なすぎます。博士の学位をもっているからといって必ずポストが得られるとも限りません。もちろん学位をもっていることは近年では必須の要件になりつつありますが、どの大学で学位をとるか?という点も僕は重要なポイントだと思っています。今回の記事ではそのポイントを紹介していこうと思います。


指導教員のレベル

大学教員になれるかどうかは進学する大学院や研究室をどこにするか、というところから始まっていると思います。というのも、どの大学院に行くのか、どの研究室を選ぶかによって大学院で学べる内容や研究の質が大きく変わってくるからです。


正直なところ、大学院とひとくくりに言ってもその内実はピンキリです。”良い”大学院に進学できれば、自身の研究力・教育力を大きく伸ばすことができますし、”良くない”大学院に行けばそれだけで大学教員への道「ハードモード」です。


”良い大学院”の条件とは、まず「きちんと研究指導のできる指導教員がいる」ということだと思います。というのも、大学の先生といっても全員が優秀で教育熱心であるわけではないからです。自身の研究には熱心にコミットするけれど学生の指導は全くしない、なんて先生もいます。さらには、さして優秀でもないのに教員の職に就き、若手教員の食い扶持を減らしているなんて人も少なくありません。


もちろん、大学院は研究機関ですので先生に教えてもらうのではなく自身で研究を進めていくことは重要なのですが、まったく指導なしに独学で研究できるほど簡単なものでもありません。


なので、大学院では指導教員の助言を受けながら自身の研究をより深め、研究方法を学んでいくことになります。しかし、いい加減な先生にあたってしまうと、大学教員として必須の研究力が身につかないことになります。研究力がなければ教員公募の際に重要な評価される論文を書くことも困難になりますので、大学教員への道は難しくなるでしょう。大学教員になる上では単に学位を持っているだけではなく、よい論文をたくさん書いていることが重要な条件になるからです。


自分の戦闘力を高めるためには

博士の学位をとるのは、正直言って簡単だと思います。その証拠に、学位を取る人は珍しくなくなってきました。これまでは「学位をもっている=優れた能力の証明」であったのが、学位をもっていることだけではその能力の証明にはならなくなってきたということです。大学進学も同様、一昔前では大学を出ているというだけで立派だねえ...なんていわれてたそうですが、今は大学のバーゲンセール状態ですので、大卒なんて肩書き何の役にも立ちません。


本当に問われるのは学位を取った上で”こいつは使える人材か?”をきちんと示すことだと思います。大学教員の場合には、それは研究や教育力でありそれを数値(≒戦闘力)として示したのが業績です。


業績は論文数、学会発表、著書で評価されます。したがって、業績を高めるためには、自身の資質・能力を高めるために適した大学院を選ぶのが重要になる、ということです。


間違った大学院を選び、貴重な時間を棒にふらないためにもお勧めしたいのは、「自分の興味のある分野の第一線の大学」を調べ「大学院訪問をする」ということです。大学生の場合、大学の先生に聞けばある分野で名の知れた大学を教えてもらうことはできると思います。大学院はどれも同じだと考えるのではなく、きちんとリサーチした上で、自分の歩いて行く道を決めるのが第一歩かなと思います。


結論

・大学院のレベル、質はピンキリ!

・研究者になりたくば、進学先からリサーチ(研究)せよ!



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