発達障害かもしれない、と自分や身近な人を疑ったあなたへ
noteを読んでいただいて、ありがとうございます。注意欠如多動性障害(ADHD)・精神障害者手帳2級で博士(生命科学)のred_dash です。
まずはお礼を言わせてください。キナリ杯 の参加作品 ADHDって何? # キナリ杯 を多くの方に読んでいただきました。ありがとうございます。スキも過去最大にいただきました。嬉しいね!
ADHDってなに? という問いは、正に私が自分自身の発達障害やADHDを疑った際の疑問でした。当時は調べものも辛い状態だったので、今、同じような境遇の方に正確な状態が届いて欲しいと願って書きました。
さて、当時の私が次に陥ったのはパニックです。発達障害かも、どうしよう? 困ったな、薬物治療とか怖そうだな。悩みました。パニックになるのは当然ですよね、今まで知らなかった生まれの秘密を知らされた訳ですから。シータがムスカに生まれの秘密を告げられた時と同じです。祖母から習ったおまじないを唱えれば、飛行石が光って地下からロボットが飛び出してくる。周りは火の海、それは混乱しますとも。
では、どうしましょうか。私の結論は『心療内科や精神科へ行くことをお勧めします』...なのですが。なかなかハードル高いですよね。ラピュタへ行って帰ってハッピーエンド、と一筋縄にはいかないのです。
ラピュタへ行くには飛行石の光が指す方向を把握して、パズーと空賊連合の仲間たちの力を借りる必要があります。この記事では、どのようにして"医者へ行くための情報と支援を得るか"をまとめていきます。
まずは情報収集
大事な前提があります。あなたが本当に発達障害なのか、それとも違うのか。検査を受けるまでは、わかりません。「自分は発達障害に違いない」とか、「絶対に違うはずだ」と思いこまない方が心の安寧に良いと思います。私はこの思い込みにずいぶん振り回されました。
情報収集を行うときは、できれば専門家(医師や臨床心理士)のまとめた情報に当たることをお勧めします。できれば書籍がオススメです。私もnoteに色々書いていますが、情報を体系立てて網羅的に解説する点で、専門家の書籍は段違いです。
とはいえ、専門の本を読むのは負担が大きいかもしれません。まずはマンガから入ってみるのはいかがでしょうか。例えば、こんなマンガがあります。図書館にも置いている場合があるので、探してみてください。
どちらの本も具体的なエピソードが物語として描かれているので、自分に当てはまる話があるかどうか、判断しやすいと私は感じました。発達障害を疑っている段階では、ADHDかASDかの判別が十分につかないので、両方読むことをお勧めします。
できれば身近な人にも読んでもらうと確実です。自分では気づかないけれど、当てはまるケースが見つかるかもしれません。私は妻の指摘で、いくつかのケースに自分が当てはまると気づきました。
当てはまるエピソードを見つけたら、メモを取っておきましょう。本の中のエピソードと、自分の経験したエピソードをそれぞれ別に書き留めます。どうして2つのエピソードが共通すると考えたか、その理由も書き出せればなお良いですが、難しければ無理に書く必要はありません。
マンガで概要をつかめれば、もう少し詳しい書籍も理解しやすくなっているかと思います。私は、下記2冊に助けられました。
マンガと本を2冊ずつ、合計4冊読んでメモを用意できました。ここで情報収集を一区切りつけることを、私はお勧めします。飛行石の光が指す方向は把握できたので、次はパズーと空賊連合の仲間たちを探しに行きましょう。
それでは、よい1日をお過ごしください。
※続きを書きました!
→発達障害かもしれない、と自分や身近な人を疑ったあなたへ その2
※本記事は、red_dash が2020年5月20日現在までに収集した情報に基づき作成されていますが、情報の正確さを保証するものではありません。8月26日に加筆・修正しました。
※発達障害には個人差があります。必ずしも紹介した全ての事項が当てはまるとは限りません。いくつか当てはまる症状があった場合は、心療内科や精神科に相談して医師の診断を受けてみましょう。
※リンク切れ、事実と異なる記載など、お気づきの点を発見された際はどうぞコメントからご連絡ください。
参考
【書籍】仕事&生活の「困った!」がなくなる マンガでわかる 私って、ADHD脳!? , 司馬 理英子, PHP研究所, 2017年
【書籍】空気が読めない・融通がきかない・感情の凹凸が激しい マンガでわかる 私って、アスペルガー!? , アズ 直子 & 関根 沙耶花, PHP研究所, 2018年
【書籍】ウルトラ図解 ADHD (ウルトラ図解シリーズ), 岩波 明, 法研, 2018年
【書籍】自閉症スペクトラムがよくわかる本 (健康ライブラリーイラスト版), 本田 秀夫, 講談社, 2015年