詩まとめ
・夕焼け一人・
夕焼け空
形変える雲
別れる人々
昼と夜の境目
その時間
曖昧な境界線の中
男がひとり
空を眺める
何を思うことなく
ただ空を
眺めている
・込められた想い・
口数の少ないあなた
ほかの人には伝わらなくても
私には伝わります
あなたのたった一言
「ん」
に込められた想い
その優しさを
私は知っています
・紡がれる想い・
記していこう
私の想いを
この想いは
あなたに届くことはないだろう
分かってはいるけれど
紡がずにはいられない
止められないこの気持ち
溢れ出す想いを
今日もまた紡いでいく
・甘いあなた・
優しく私を包み込んでくれる
甘いあなた
ふわふわのあなたは
色々な表情を見せてくれる
そのままのあなた
ちょっぴり控えめなあなた
着飾ったあなた
今日はどんなあなたを見せてくれる?
・出会えた奇跡・
あなたに出会えて
何もない日常に色がさした
灰色の私に
光を見せてくれたあなた
あなたとの出会いは
一つの奇跡
次に会うときは
あなたはどんな魔法を見せてくれるのでしょう
・巡り・廻る・
雨
降り続く雨
止まることを知らぬそれらは
命を育むために落ちてくる
しとしとと
降り、流れ、溜まり
また天に昇る
巡りゆく雨
降り注ぐ
・鳴き声に呼ばれて・
静かな夜
ふとした拍子に窓を開ける
遠くから聞こえる
カエルの声
日が経つにつれ
だんだんと大きくなっていく
ああ、もうすぐ季節が変わる
カエルの声に呼ばれるように
・ホントウノジブン・
本当の私はどこ
一人の私
これは本当?
みんなの前での私
これも本当?
自分のホントウが分からない
本当の自分
偽物の自分
自分のホントウハ
ドコニアルノ
・大好きな笑顔で・
いつも帰りの遅いあなた
そんなあなたのために
腕によりをかけて作ったハンバーグ
愛情たっぷり込めた
あなたの元気の素
明日もまた
元気なあなたを
大好きな笑顔で
おはようを
・ありのままの私・
殻に囚われない
自由な生き方
私は突き進んでいく
周りは周り
私は私
何を言われようと関係ない
一人の人間としての私を見て
・切り進め、前へと・
己の限界を目指す
目標に向かい
愚直に突き進んでいく
肉体を
精神を追い込み
鋼の如く強靭なものへと
打ち直していく
極限まで鍛え上げたそれは
まさにひと振りの刀
目の前に立ちふさがるのものを
鋭く切り裂き前へと進んでいく
・幸せの青い鳥・
幸せはどこにあるのだろう
どこを探しても見つからない
私の求める
青い鳥は
求め続けて歩き出していく
歩き疲れ崩れ落ちた時
心に映る
あなたの笑顔
それが私の
青い鳥ではないのだろうか
・隠れた幸せ・
普段は気がつかない
ほんの些細な幸せ
とても小さいものだけれど
それが積み重なり
やがて大きな幸せになる
日常に隠れた幸せを
見つけていこう
・優しさに包まれて・
冷たい雨の中
ひとり立ちすくむ私
雨音が冷たい
体よりも心が冷えて
震えてくる
そんな時手を取られる
温かな手
優しい温もり
冷え切った心に火が灯る
私を包む温もり
その暖かさに包まれて
優しい雨音の中
二人の鼓動が
合わさっていく
・悲しみを背負って・
そんな悲しい顔をしないで
あなたが悲しんでいると、私も悲しくなってしまうから
その悲しさを、私に少しでも分けてください
一人で背負わないで
一緒に背負っていけば前に進んでいけるから
だから、私に
あなたの心を分けてください
・消えた記憶・
いつ無くしたのだろう
この想いは無くしたくなかったはずなのに
辛い記憶、悲しみの中で
心の奥底へと
押し込めてしまったのだろうか
いつかまた
この空白が埋まるときは
あるのだろうか
消えた記憶は
想いの果てへ
・受け入れてわたしを・
ここに居てもいいの?
そう囁く私の中にいる
もうひとりの「わたし」
居てもいいんだよ
そう声をかけるけれど
私の中の「わたし」は
俯いたまま泣き続けている
大丈夫
私はあなたを受け入れる
だから泣かないで
ここに居ても、良いんだよ
・真っ白な今日へ・
おはよう
今日もまた一日が始まる
昨日とは違う今日は
一体どんな事があるのだろう
私の一日はまだ始まったばかり
新しい出会い
新しい体験
新しい発見
色々な事が私を待っている
真っ白な一日に
おはよう
・進んできた道、これからの道・
小さく産まれた私
様々なことを経験してきた
楽しいこと、嬉しいこと
悲しいこと、嫌なこと
それらを背負い
進んできた
私のたどってきた道
まだ続いていく
私のこれからの道は分からないけれど
突き進んでいく
後悔だけはしないように
・求める声・
あなたの声を聞かせて
いつまでも聞いていたい
あなたの声
優しく私を包んでくれる声
厳しくても愛に溢れた声
静かに落ち着かせてくれる声
あなたの声が私を幸せにしてくれる
私は今日もまた
あなたの声を待っている