詩まとめ
・心の万華鏡・
心の風景が変わる
それは、とてもキラキラと輝いていて
私の中から溢れ出そうになる
くるくる
くるくる
回るたび
私の心は、いろいろな顔をのぞかせる
あなたの心はどんな景色を見せてくれますか
・熱の中心・
心臓が、早鐘を打つ
苦しい
辛い
腕も、足も、もう感覚がない
私は今、動けているのか
それすらも分からない
ひとつだけ確かなことは
体の中心だけが熱を持っている
ああ、お前だけは私とともに動いてくれるのか
その思いを胸に、私は前に進む
・生命・
私は暗い、暗いところに閉じ込められていた
もう、どれくらいじっとしているのだろう
時折上から水が滴ってくる
私はそれを必死で吸い上げる
そんなことが続くうちに、私の体は大きくなっていった
大きく、太くなっていき
私は、大輪の花を咲かせた
・心の宝石・
人は、様々な感情を持っている
喜び、怒り
悲しみ、楽しみ
それらをみんな、心の中にしまい込む
けれどそれは多すぎて、いつしか溢れてきてしまう
ほら、見てごらん
君の目から「小さな宝石」がこぼれ落ちているよ
・私の本(世界)・
ページをめくる
一枚、一枚、大切に
書いてあることはなんてことはない
ただの日記だ
他人からすれば、どうでもいいことかもしれない
しかし、私にとっては大切なことだ
毎日の積み重ね
嬉しかったこと、悲しかったこと
楽しかったこと、怒ったこと
全てをまとめた、私の世界
もう、私の時間も終わろうとしている
これを最後に世界(本)を閉じよう
・感情の波(波紋)・
波紋がひとつ、広がっていく
それはひとつだけなら、ただの小さい波でしかない
しかし、何十、何百、何千と
集まれば集まるだけ、より大きな波になっていく
それは嬉しさ
それは怒り
それは楽しさ
それは悲しみ
多くの関わりの中で、生まれてくるものだ
しかし、その感情に飲まれてはいけない
自分自身が、流されてしまうから
あなたの中にも「波紋」がひとつ
・見えないからこそ...・
人は、顔が見えない
自分だとは分からない
そう思うと、攻撃的になる
しかし、考えてみて欲しい
見えないからといって、繋がっていないわけではない
目の前にいない
たったそれだけだが、つながりは確実にある
いなくても、傷ついていく
心が、痛くなる
そのことを思って欲しい
見えないからこそ、大切な気持ちを忘れないで
・恵・
昇る、昇る
幾億の生命に降り注ぐ
それは、生命の光
命を育む優しい光
しかし、同時に恐ろしいもの
優しさの裏には残酷なまでの力がある
それは誰にも止めることはできない
命は、受け入れなくてはいけない
その、圧倒的なまでの優しさと恐怖を
・人間・
頭の中で声がする
良識的な考え
不道徳な考え
天使と悪魔とも言われる
人は誰しも、そのようなものを持っている
良いこともすれば、悪いこともする
良い人間もいれば、悪い人間もいる
悪い人が全て悪い考えなわけはない
良い人が全て悪い考えなわけはない
相反する考えを抱え、人は生きていく
良いことも悪いことも含め、人間なのだ
・心の欠片・
手紙を書こう
文章は拙くてもいい
一文字一文字、心を込めて
私の想いを、紡いでいく
これを読んだあなたは、どんな顔をするのだろうか
怒るのだろうか
泣くのだろうか
笑うのだろうか
それを思うと胸が苦しくなる
私の想いを手紙に乗せて、あなたの元へと届いて欲しい
大切な私の、心の欠片