【産後の話】産後のガルガル期で夫婦関係に溝を作らない方法
産後にガルガル期がやってきて、旦那さんがマジで無理になりました。
とか、ガルガル期を機にセックスレスになってます。
とかって、ほんとよくある話。
何なら、私もそれは当たり前のことなんだと思うほどに、いわゆる「一般論化」していました。
でも、一人目の産後、私にガルガル期はやってきませんでした。
ここで、少し一人目の妊娠と産後の話をしたいと思います。
一人目(娘)の妊娠中は保育士として働いている頃でした。
それもあってか、妊婦健診で産科に行くと、「保育士さんだから子育ては大丈夫そうやね」と言われることが多く、「確かに、これまで子どもに関わる機会が少ない人よりは、大丈夫かも知れんけど・・・」という気持ちでその言葉を受け止めていたんです。
ただ、今振り返れば、初めての妊娠・出産で体調も体型も目まぐるしく変化していく中、楽しみと不安が入り混じったような気持ちで過ごす日々で、保育士だからって子育てが上手くできるなんて幻想だと思いますが・・・笑
(当たり前ですよね〜。だって初めてなんだもん)
そして特に大きなトラブルもなく、陣痛がやってきて、娘爆誕。
それまでは良かった。
ほっとしたのも束の間・・・。
産んだその瞬間から始まる育児に、私は翻弄されていくことになるんです。
まず、会陰切開による痛みで座ることもままらないし、慣れない授乳で乳首は切れそうで吸われるたび激痛だし、赤ちゃんは吐き戻しばかりするし、おむつ交換は頻回だし、夜は赤ちゃんが泣くばかりで全く寝れないし、昼間は親戚が次々面会に来てくれて赤ちゃんが寝ていても休めないし・・・。
なんか、色々と産後がこんなにしんどいなんて知らんかった!聞いてない!ってなることばかりでした(笑)
そして、その日がやってくるんです。
産後3日目の夜中。
娘が泣いて起きたので授乳をして、ゲップをさせようとしていたら大量に吐き戻し・・・。娘の服も私のパジャマもびっしょり・・・。
この日は、授乳後ことごとく吐き戻され着替えばかりさせていました。なので、備え付けの着替えがなくなってしまい、ナースコールをおしたんです。
「着替えがなくなってしまったのでください」という私に、来てくれた助産師さんが一言。
「そんなに着替えばかりさせていて、退院したらどうするの?赤ちゃんも体がひんやりしているので、朝まで預からせてもらいます。」
この助産師さんがいうことはごもっともなんだと思います。
が!産後で、新生児にの子育てに四苦八苦していた当時の私には、とてもじゃないけど処理しきれない言葉でした。(普段の私なら基本的にはスルーできていたと思います)
我が子が連れて行かれて、暗い病室に一人になり、乳臭くてひんやりするパジャマを着替える気力もなく、込み上げてきたのは「私に子育てはできんかもしれん。保育士なのに情けない・・・」という感情でした。
悲しくて、情けなくて、涙がとまらず、なかなか眠れないまま朝を迎えたんですね。
朝になり、沐浴を終えた娘が部屋に連れてこられ、また3時間おきの授乳。娘が泣くたびに、私は悲しいわけじゃないのに涙が出て、気持ちも落ち込んで、ものすごい不安に襲われるようになりました。(あ、私は普段から落ち込むってことがほっとんどないタイプで、基本楽天的な性格です)
なので、今の自分の状態は放っておいたらやばいんじゃないかと感じてはいました。でも、妊娠中に「子育ては保育士さんだから大丈夫よね」と言われていた私は、この状態を助産師さんにとてもじゃないけれど、恥ずかしくて相談できなかったんです。
実家も遠いし、義理の親にはこんなこと伝えにくし、頼れるのは旦那だけでした。
(私、強がりだし、わりと器用でなんでも一人でしちゃう癖があって、人に頼るのがめっちゃ苦手な性格なので、基本頼りたくないという捻くれ者)
でも、今の自分が異常事態であることは感じていたので
「娘が泣くと、悲しくないのに涙が出て辛い」と連絡したことを覚えています。
その日から退院まで、仕事を休んで面会時間は常に会いに来てくれ、授乳以外のお世話(オムツ交換や寝かしつけ)は、すべて旦那が当たり前のように隣でしてくれたんです。
おかげで、この子のお世話を一人でしなくていいという安心感で、少しずつ情緒も安定して、無事退院の日を迎えることができました。
私が産後にガルガル期にならなかった理由・・・
それは、「旦那が一緒に子育てをしてくれた」なんですね。
そんなこと、二人の子どもなんやから当たり前やん!って思われるかも知れませんが、新生児のお世話となると意外とそうじゃない。
新生児のお世話って、どうしても母親主体ですることが多くはないですか?
しかも、里帰り出産をされた方ならばなおさら。
産後は、授乳によりオキシトシンというホルモンが分泌されます。
このホルモンは、産後の子宮の回復を促進したり、不安やうつ症状を軽減したりと、重要な働きも担っているんですね。また別名「愛情ホルモン」とも呼ばれ、愛おしさや幸せを感じさせてくれるのですが、防衛本能も強くなるので、他者に対して攻撃的になりやすいという影響も与えてしまうのです。
これね、旦那さんが自分のことを支えてくれて子育てを一緒にしてくれているという実感があれば、相手に対して攻撃性を出すことないんですが、そうでなかったときに「こいつは敵」と本能が判断してしまうんです。そうなることで、旦那さんに対して攻撃性を発揮し、ガルガル期が始まってしまうんですね。(義母や実母に対してもしてしまうこともありますよね。その話は今回は割愛しますが。)
また、産後しばらくはホルモンバランスも安定せず、生活リズムも赤ちゃんのペースになり育児疲れも出やすいため、感情のコントロールもできいくいのが、産後の女性の特徴。
オキシトシンと産後の育児疲れにより、ガルガル期というものは、多かれ少なかれありますが、今後子育てを一緒にし、家庭という場を共に構築していく旦那さんとの間に、溝を産みたくはないですよね。
なので、こういったホルモンの影響があることや、産後の育児について知っておくことって、初めての出産と子育てを迎える人ほど知っておくと良いのではないかと思うわけです。
また、日頃からですが些細なことでも頼り合い、助け合える関係を築いておくこともとっても大切。
私の場合は、最初からこんな知識があったわけでないので、産後鬱のような症状に陥ってしまいました。
でも、自分にファインプレーと言ってあげるとしたら、辛くなったタイミングで旦那さんにヘルプを出せたこと。
そして、旦那さんが大健闘だったと思うのは、そのヘルプに対してすぐに応えてくれたこと。
何も知らなかった私たち夫婦がガルガル期で溝を深めずに済んだのは、この産後の出来事があったからだと断言できます。
十月十日、新しい命を体内で育み、陣痛を乗り越えて命を生み出せる女性は強いかも知れないですが、その日々を支える男性の存在はやはり大きいのです。
不安や弱さを出しても、男性には応えてくれるだけの器があるし、支えてくれる力強さもある。
長くなってきたので、少しずつまとめていきます。
産後のガルガル期で夫婦関係に溝を作らない方法は
・辛いときや不安なときは旦那さんに素直に頼ること。
この時具体的にどうして欲しいのかを伝えることができたらなお良し
・産後はホルモンバランスの影響で感情のコントロールが難しいことがあると知ること。そして、それを知ってもらっておくこと。
大きくはこの2つ。
あとは、旦那さんを信頼すること。
だって、目の前にいるその人は、この人となら結婚してもいい。この人となら子どもをつくってもいいと思い、あなた自身が選んだ素晴らしい男性のはずだから。
男性というのは、女性と違う性質をもつからこそ、支え合うことができたならば、とっても頼りになる存在なのです。
夫婦は他人同士だから、ぶつかりあうことも、分かり合えないと感じることもあるだろうけど、いろんな出来事を通して素晴らしい人生のパートナーになる存在だと、私は思っています。妊娠・出産・子育てはそのイベントの一つ。
ガルガル期による夫婦の溝を作らず、子育てを通して絆を深め合える夫婦が1組でも多くなれば嬉しいなと思います。
長文お読みいただきありがとうございます。
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