構造的な問題
体のことを学んでいると、構造的な問題で解決できることなのにあまり考えずに筋組織だったり筋膜だったりだけにアプローチしている人が多いし、実際に自分もそうである。
何故そうなってしまうかというと、構造的なことや動きのメカニズム、生理的な筋組織の作用のことがわからなくてそうなってしまうことが多いし、考えないでいることが楽になっていってしまうからであると思う。実際に体のことは複雑なことが多いしわからない症例に出会うことも多い。トライして失敗することは恐れであるし、変化がなければクライアントにも顔が立たず顧客を失うことにもなりえる。面目が立たないので安易なことに逃げて行くパターンが多い。
しかし、それを続けていると自分が苦しくなる。
逃げているという自覚と、治せていない葛藤はあるので自分を責めるようになることも多い。考えなくなることでよりその傾向を帯びてくる。考えないとより考えなくなって行くのである。
実際に体のことを扱うとなると、セミナーなどで習ったことを実戦で使って行くことになるわけだが、難しいテクニックや理論などはすぐに使いこなせるものではなくかなりの練習時間が必要にもなってくることも多い。臨床で使いながら改善しながらテコ入れしながら身につけて行くしかないわけである。もしくは練習する仲間やパートナーと繰り返し叩き込むことが必要となる。
何故そうなのか、理論面でも構造的にも生理作用的にも知って理解して使って行くことは確実に自分の肥やしとなるし、長い道のりを一歩一歩深めて行く過程ともなる。その中で考えて、自分なりに調べてわからないことを師匠や先輩方に聞いて行くことも必要だし、そういう仲間がいることも成長するためには大事な要素となってくる。高い意識で高みで仕事をしている人は多くいるし、実際に理論と構造がわかっていれば以外と怖いもの無しである。あてずっぽや感に頼っていない確かな技術が身についているのでうろたえることも少なくなって行くのであろう。
必要なことは
特定のセミナーに出続けること
基礎的な触診技術
解剖、生理学の理解力、それを言葉に出して言える言語力、
体の構造の詳細な図面とイメージ力
考える力、
臨床でも細かな検査と、それに対するアプローチと、その変化の記録
変化しなかった場合、うまく行かなかった場合、何故そうなっているのかを考える能力、調べる体力と意志(エンジン)馬力
高みに行きたいという意志
長い道のりを継続して行く力、すぐに到達できるものでないことをちゃんと理解する力、長い目で一歩一歩進んで行くという意志
明日の臨床へ
今日は困難ことを学んだ1日であった。
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