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【レポート】北大の博士学生×研究開発型の農業カンパニー 農業のミライと働き方を考えた日

2024年4月。
北大の博士学生たちとSIP関係教職員は、三重県の「農業カンパニー」を訪れました。

「常に現場を科学する研究開発型の農業カンパニー」を目指す。株式会社浅井農園の浅井雄一郎代表取締役CEOの言葉です。

株式会社浅井農園の浅井雄一郎代表取締役CEO

「農」「食」など様々な研究を行う北大の博士課程学生たち。研究機関やアカデミア以外の農業分野で、実際にどのように自分たちの研究力を活用していけるのか?研究力や技術を活用したプロ集団の農業とは?
なかなか実感がむずかしい面もあります。
そこで、「植物の研究開発のプロ」「農業の経営管理のプロ」「農業の事業開発のプロ」として、株式会社という「事業」として農業界全体をけん引する現場を訪問させていただきました。

トマト…?これがトマト農園?!

霧雨・くもり空の中、はじめに訪問したのは、あさい農園グループの株式会社AgriD。

ここが農場カンパニー…?
農場も見学できると伺っていましたが、どう見てもきれいなオフィス棟にみえます…
緊張しながら入館
明るい壁紙が印象的な手洗い場。全員しっかり手洗い
全身消毒し、靴カバー装着
仕切りの奥から明るい光が…
おもわず、おおおおおお…!と声が漏れる一同。
明るい!きれい!近未来的?!
圧巻です。奥まで、管理されたトマト、トマト、トマト。農場です…!
高さを利用して垂直生産するバーティカルファーミング。
収穫の際も、かがまなくてよい高さになっているとのこと
たくさん行きかう、ル〇バ…?
なんと、収穫したトマトを運搬する自動配送ロボットでした!
床に貼られた二次元コードを認識し、自動で倉庫まで運搬~また戻っていきます。
農場内、たくさんのロボットが自動で行きかっています
今回訪問した学生は事前に応募書類やレポートを提出し、自ら応募した学生ばかり。
さすが、聞いてみたいことが盛りだくさん!多くの質問が飛び出します
ひとつひとつ、丁寧に回答してくださったTomatoユニット 勝部尚隆さん
たくさんの情報をメモ
最終的な梱包などは丁寧に人の手で行われています
出荷情報などのモニターがあちこちにあり、情報がわかりやすい…

あさい農園本社~ビジネスモデルや事業開発について

晴れました!いよいよ本社におじゃまします

会議室にて、浅井雄一郎代表取締役CEO、経営企画ユニットマネージャーの久保田陽太郎さん、事業開発ユニットマネージャー 大湊惟人さん、研究開発ユニットマネージャー 中島正登さん、R&Dユニットの古川慎吾さんのお話を伺い、意見交換を行いました。

身を乗り出して話を伺い、質問を行う博士学生と関係教職員
浅井雄一郎代表取締役CEO。
あさい農園の沿革や現在の業態への転換までの苦労、そして世界と組んだビジネスモデルの実装と、社員全員が『Agronomist(農学士)』集団を目指すことへの思い
時間が足りなくなるほど、積極的に質問を行う学生たち
あさい農園の皆様からの回答にも熱が入ります

社員全員が「現場を科学する」『Agronomist(農学士)』集団を目指すというあさい農園さん。
すべての現場を研究対象として生産性の向上を行うことはもちろん、大学や企業との共同研究に積極的で、新しい技術の社会実装の方法を模索している皆様に対し、学生は積極的に技術の活用や、農業の担い手が減少していくこれからの日本における「農業」のビジネスチャンスなどについて、質問し続けました。
見るもの、話しを伺うことのすべてに、自分たちが携わる研究の先にある社会とのつながりのリアルがある、あっという間の1日。
(どの学生も、これからの研究活動にどういかしていくのか、見学におわらず、しっかりと行動につなげています!。)

あさい農園の皆さま、本当にありがとうございました。

あさい農園の皆様と、北大博士課程学生、プロジェクト教職員で記念写真

編集後記

会議室のプレートも、トマトの名が…!
(今回使用させていただいた会議室とは異なります)
いただいたパンフレット。開けてみると、なんと、箸!
会社紹介と、箸。素敵です。
(北大も、北大の木材で真似したいね…とつぶやく北大側教職員たち…近いうち実現するかも…?)

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写真・文章:高等教育推進機構 川上あき(DX /EXEX博⼠⼈材フェローシップキャリアパス委員会委員)


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