子供に農業体験をさせたいと思う親の気持ち
はじめに
初めまして、REPOCの菅野と申します。
「れぽくま」という新しい事業の営業として2023年1月に入社しました。
REPOCFARMはもちろん、近隣の農家さんの販路拡大を目的とした営業をしていて、飲食店さんにお繋ぎしたり、新しいサービスの創出に取り組んだりしています。
飲食業界に身を置いた経験もあるため、農家・飲食店の双方に寄り添ったサービスを創り上げられたらと考えています。
これまで農業に関わったことはありませんでしたが、今は貴重な経験がたくさんできていると感じますし、子供にもその経験をしてもらいたいとも感じるようになりました。
そこで今回は、なぜそう思うのか、「子供に農業体験をさせたいと思う親の気持ち」について書いていきたいと思います。
都市伝説?
こんな話は聞いたことがありますか?
「魚の切り身が海を泳いでいる絵を描いた子供がいた」
「動かなくなったカブトムシの電池を替えてと頼んだ子供がいた」
これを聞いたのは随分前ですが、嘘か本当か、もはや都市伝説みたいな話です。
初めてこの話を聞いたときは、正直バカにした気持ちがありました。どんな教育をしてたんだと。
まだ若かったということを言い訳にさせてください。
今では当時と違った考えと、それでも変わらない考えを持っています。
知らないからこそ
当然ですが、大人にとって常識と思えることも、子供は知らないということはたくさんあります。
では親がもっと早くに教育しておけば良かったのでしょうか。今は、そうでないと感じています。
子供は日々新しい発見をし、目を輝かせて大人たちにアウトプットしてくれます。親となった今では、そんな姿を見ることができて幸せを感じるほどです。
子供のアウトプットは本当にすごいです。話が止まりません。こちらが止めるまで話し続けることもあるくらいです。
闇雲に知識を植え付けてしまっては、発見や感動は薄いですし、子供の「なぜ?」「どうして?」を潰してしまうように思います。
新しい発見や、驚きと感動する体験を、なるべく能動的に得られるよう促すことが大切なのかなと感じています。
きっと切り身の絵を描いた子も、その後、親御さんと水族館へ行ったり、一緒に図鑑を見るなどして驚きと感動に目を輝かせたに違いありません。おそらく素晴らしい体験になったと思います。
ただ今でも変わらない考えもあります。それは食卓に並ぶ食べ物がどのようにして届くのかをちゃんと知っていておいてほしいという気持ちです。
どんな姿形をして、ということもそうですが、どんな人たちが関わっているのかということも知ってもらえたらと思っています。
「いただきます」の意味
昔「トリコ」という漫画がありました。アニメにもなったかな?
食をテーマにしたバトル漫画?で、出てくる食材は架空のものばかりです。美食屋のトリコと料理人の小松が食べたことのない食材を求めて未開の地を冒険していくというストーリーです。
トリコは自ら調達した食材を食べるシーンで、必ず言うセリフがあります。それが、
「この世の全ての食材に感謝を込めて、いただきます」
というものです。
当時、食事の前に「いただきます」をちゃんという子供が増えたと話題になりました。今もそうですが、漫画やアニメの持つ影響力はすごいですね。
この「いただきます」は、食材の命をいただくことへの感謝を表したり、野菜や家畜を育ててくれた人、運んでくれた人など、関わった人に向けた感謝を表しているといいます。
このような表現を食事の前にする機会は、海外ではほとんどないようですし、同じニュアンスを持つ言語は日本以外にないそうです。(間違っていたら教えてください)
子供にこの言葉の意味を毎回思い返してほしいとかでは決してないのですが、ちゃんと理解はしておいてほしいと思います。
そして、関わる人への感謝やリスペクトというと大げさですが、どんな人が関わっていて、どんな風に運ばれていて、そういう人たちがいるから安心して食事ができるということを特に心に留めておいてほしいと思います。
伝えられる環境
そういった事を子供に感じてほしいと感じるなかで、私自身とても恵まれた環境がありました。それは
・妻の実家が元農家
・REPOCFARMの存在
・保育園の行事
が挙げられます。
なかでも保育園の行事ではさつまいもの苗植え~収穫を体験させていただきました。
収穫だけでなく、種を蒔いたり苗を植えたりしたものを自ら収穫するという経験は貴重な事だと思います。小さかった苗が大きくなっていることに驚きもあったでしょう。
そして、野菜を育ててくれた方とのコミュニケーションも大切な事だと感じます。
その証拠に、教えてもらった苗植えの仕方や芋掘りの様子を細かく色々教えてくれました。いろんな発見や感動があったのだと思います。
このような恵まれた環境が私にはありましたが、ない場合でも家庭菜園やプランターで一緒に育てるということもできます。
もっとライトに体験したいという場合は、野菜の種蒔きや苗植え体験イベントに参加するのが非常に良いことだと思います。
蒔いた種がどういう条件で芽が出て成長していくのか、植えた苗がどういう環境で成長が促進されていくのか、そういったことも直接聞けます。
そしてイベントで体験したことを親子で話し合ってみてください。きっと思った以上にたくさんの発見をしていることに驚くと思います。
親御さんにとってもイベントを通して、無心で体を動かしたり、季節を感じることは、心身ともにリフレッシュできると思います。
もしかしたら畑作業はもう嫌だ!と思うかもしれませんね。でもそれも経験だと思います。その嫌なことをしてくれる人がいるから、安心して食事ができるということに気付いてもらえたらと思います。
さいごに
自分の考えを描きだすことで、改めて農業体験の素晴らしさを再確認できました。皆さんにも伝わっていたら嬉しいです。
REPOCFARMでもいろいろなイベントを企画していこうと計画中です。もし少しでも興味が湧きましたら下記リンクから覗いてみてください。
https://helloaini.com/travels/46502?prcd=ErJgd
機会があれば是非参加してみてください。汗をかきながら農作業をするという体験は、とても新鮮に感じるはずです。
お子さんと一緒に、いろんな発見を楽しんでみてくださいね。
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