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日常に読書を
1冊の本が人生に与える影響はものすごく大きいです。
読書は苦手な人間でしたが
オーナーからの助言で読書が好きになり、今では習慣になりました。
前回書いたように、私はあの2冊との出会いがなければ、物事に対する捉え方が変わっていたと思います。
欲しくて探し回った、というわけでもなく
ふらっと立ち寄った書店で、直感的に買った本でしたが
共有したいと強く思うほど心が動かされました。
偶然出会った本でも「買ってよかった」と思うことはよくあります。
先日、大人の読書離れが進んでいるというニュースを見ました。
(子供は増加傾向にある)
もっと読書人口が増えて欲しいなと思う毎日です。
なので今回はこの1冊をご紹介しようと思います。
喜多川泰さんの
「書斎の鍵」です。
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最初に紹介するにはこれが1番だと、真っ先に思い浮かびました。
「書斎の鍵」では、読書の重要性と書斎が人生に与える深い影響について語られた本です。
あらすじは、主人公の浩平が、亡くなった父が遺した「書斎の鍵」を探す物語です。父の遺言には「書斎の鍵は『しかるべき人』に預けてある」と記されていました。
本が嫌いだった浩平ですが、その「しかるべき人」を探していく中で、彼の気持ちや考え方、本に対する向き合い方が少しずつ変化していきます。
そんな物語の中で印象に残った部分を
自分の思いも交えながらいくつかご紹介します。
書斎は心のオアシス
一日の終わりにお風呂に入って体の汚れを落とすように、心の汚れを癒すために書斎と言う場所が必要です。
書斎は単なる空間ではなく、心を癒す「お風呂」のような存在になります。そこに並んでいる本を見るだけで、読んだ時の感動や思いが蘇り、明日への活力が湧いてきます。
書斎が必要になるほど多くの素晴らしい本と出会いは、人生の支えになるのではないかと思います。
紙の本の魅力
電子書籍が普及する現代においても、私は紙の本を手に取り、五感を通じて情報を受け取りながら読むことを大切にしています。
残りページ数を見ながら「ここまで読み進めてきたな」と感じると同時に、「どんな終わり方なのだろう」とワクワクする感覚。
また、本の重さや手触りなど、本そのものの存在感も魅力です。
画面を見続けるのがしんどいので、紙の本は心地よいです。
読書は遅効性の投資
本の効果は「遅効性」であり、読んですぐに役立つとは限りません。
また、どの本がどの部分で役立ったかを分析することも難しいです。
気楽に自分のペースで読んでいればokと思っています。
語彙力が思考力を拡げる
知っている言葉が多いほど、思考のバリエーションも広がります。
語彙が少ないと、感情や体験に対する反応が単調になり、他者に伝える際の表現も限定されてしまいます。
豊かな語彙力は、人生に深みと味わいが増します。
誰かを幸せにするための読書
読書は、自分自身のためだけでなく、大切な人や関わる人々のためでもあります。もし、自分一人だけの人生であれば、読書をしなくてもいいかもしれません。しかし、誰かを幸せにするためには、より広く深い見識を持ち、豊かな知識が必要です。
読書を通じて、人との違いを受け入れる心を育み、より幸せな社会を築くためにも、読書というのはすぐに自分で起こせるアクションの一つでもあります
喜多川泰さんの「書斎の鍵」との出会いから、さらに読書が好きになりました。本との出会いを通して、自己成長と他者への貢献を両立させるための指針を与えてくれる、心の支えとなる一冊です。
先日、久しぶりに電車に乗っていましたが
周りを見渡しても本を読んでいる人は誰もいませんでした。
(たまたまかもしれませんが)
普段は車で移動することが多いのであまり電車やバスに乗る機会は少ないのですが、乗った時は「本が読める!」と思っています。
なので、何もしていない人を見るともったいないなと思います。
隙間時間で本を読んで学びを得る人が一人でも増えるよう
そんな願いを込めて、この本をおすすめします。