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ティラノフェス2020 お疲れさまでした。


お久しぶりです。レペゼン中野区と申します。

先日、2021年3月6日ティラノフェス2020の結果が発表されました。

受賞された方、本当におめでとうございます。
思うような結果が出なかった方………チャンスです!
この悔しさをばねに今年、これからの創作活動の糧にしていた抱けたらと思います。

……つか、お前誰だよ、偉そうなこと言うなよ。

と思う方も、多々多々多々いると思うでしょう。
今年作品出してないし・・・。

しかしながらスポンサーとして出資した以上、何か残したいと思いこの記事を書かせていただきました。

参加していない、一プレイヤー目線としての感想です。
少しきつめの内容が含まれるかもしれませんが、今年初参加した方、
創作活動初心者の今後の参考になればと思います。


1・作ることが目的


ぶっちゃけこれも大事です。
つまり完成したらゴール状態。
充分な動機になりえます。

自分の考えた物語をカタチにしたい。
それをノベルゲームなどで人に見てもらえるのは
とっても良いことだと思います。
昨今、実況界隈の盛り上がりもあり、有名実況者にプレイされた際には
思ってもみない数の人の目に届くことにもなります。

ただ作者にスポットがあたらないのが、日本の悪いところの気がしますが…(海外を知ってるわけではないですが…)

かくいう私も前回はそのような気持ちで制作を進めましたので。

今回フェスに参加された方はこのステップはもちろんクリアされています。
次に必要なのはプレイされる相手の配慮だと考えています。

2・冒頭(導入)に力を入れてほしい


編集者みたいなことを言ってしまって申し訳ないのですが、
545作品あると、やはりここで判断されてしまうことが多いです。

様々な作品があるので、一概に言えないですが、
作品の独自の面白さを頭にもってこないと、
「またこのパターンか」となってしまいます。

端的に言うと物語を1から説明しようとしている印象をうけます。

え、その方がわかりやすいじゃん?
と思うかもしれませんが、意外にそうではないです。

今以上の結果を出したい人は
冒頭5分プレイして研究してほしいです。

物語後半のワンシーンを切り取って興味を引くもの(伏線)
主人公の不可解な行動を見せ、フックにしたもの
独自の世界観を端的にまとめ、ワクワク感を想起させるもの
etc

どれもこの作品でしか楽しめないであろうはじまり方をしているのです。
自分の好きなアニメの1話を研究するでもよいと思います。
(BEASTERSの食殺事件からはじまって、世界観をみせるとかすごいです)

正直、冒頭をプレイするだけである程度の完成度がよめてしまいます。
相手に理解してほしいと思って順当なストーリーにしてしまうと
意外性が生まれません。
何でこうなったの!?と相手に興味を持たせる工夫がプレイヤーを惹きつけます。
逆に言うと語り口だけで面白く見せることも可能だと思います。

3・相手を楽しませるテクニック


いわゆる仕掛けに当たる部分だと思います。
これに関しては僕の主観になって申し訳ないですが、
プレイヤーへのサービスだと捉えています。
(プレゼントでもよいです。)

アニメで例えますと、
キャラクターを動かすこと、が最大のサービスです。

「え…当たり前じゃん…」

と思う方もいるかもしれませんが、
よーーーーーーーく考えてください。

キャラクター1枚動かすことにどれだけの労力が注がれているか。
(目安ですが、一枚動かすごとに600円ほどかかります)
もちろん金だけの問題ではなく、それだけ絵を描いているスタッフがいるということです。

回りくどく言いましたがノベルゲームも同じで、
立ち絵やスチルが多いとか、ボイスありというのは
それだけで凄いサービスだと思います。(しかも無料プレイでできますし)
最後までクリアしないとな、と襟を正される思いです。

「そんなの金がかかるよ…」
という方には朗報です。

ノベルゲーム最大の魅力は選択肢によるストーリー分岐がサービスになりえるのです。

小説や漫画、アニメでは御法度…というか基本的にはできないですが、
ゲームではこれができるのです。

プレイヤーが進めたいように物語を進められる

これが、ゲームをプレイできる強みです。

その分のストーリーを構成するのは至難の業ではありますが、
プレイヤーにその努力が伝わるからこそ、プレイしてワクワクするのです。

4・賞がすべてじゃない


毎年思うのですが(昨年から)
グランプリ作品のクオリティやばいです。
ふつうにレベルたけぇ…と思います。
プロ顔負けの作品だと思います。

今回はスポンサー賞を送った作品が受賞されましたが、
個人的に納得できました。トータルの完成度が本当に高かった。

それと同時に、グランプリを獲りやすい作品である気もしました。
映画のアカデミー賞とかがわかりやすいですが、テーマが重要になります。じゃあどのようなテーマが受け入れやすいか…。
それは「時代にあったテーマ」であればだいたいOKだと思います。
必ずしも今回のような「Vtuber」「スパチャ」が大事である
というわけではなく、それにまつわる人間関係がリアルであったり、どこか現在の自分と身近に感じるストーリーが、今、プレイする意義を感じ、楽しみやすいのです。

ファンタジーも実は同じで、SFで未来を描いていたエヴァなんかがわかりやすいですが、その当時の人間の心理をリアルに、かつ誇張して描いた結果、多くの社会人にも受け入れられヒットしたのです。

グランプリというのはその年を象徴する作品になりますので、
時代に合った作品が選ばれれやすいと思ったりします。
(又はとびぬけたクオリティの良い作品)

とはいってもグランプリを狙うために作る必要はないと思います。
自分の好きだけで作れるのがフリーゲームの最大の魅力だと思いますので、エゴやフェチが強いものほど、私は好みだったりします。
作り手の「俺の物語を読めーー!!」というパッションが見たくもあるのです。作者の「今」が見える作品が私は好きです。

スポンサー賞にはそう思えた作品に贈呈させていただきました。

5・最後に

これだけ言ったからには、お前もすげー作品つくれよと
思われそうで怖いですが、絶賛頑張っております。

完成するかはギリギリなところな気がするのですが、
クオリティに妥協しないことを目標に頑張っています。

多くのプレイヤーに楽しんでもらいたい。
実況を見るだけではなく、自分でもプレイしたい…
そういう仕掛けを入れたノベルゲームにしたいと思います。

TGF2020お疲れさまでした。
参加者の皆様、運営の方々本当にお疲れさまでした。

そして、次の曲が始まるのです

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