リスク&リターンの人生を生きるべきかと「浅い」について
そんなことを考えても時間の無駄と思われるかもしれないが、時にはこういう意味がないかもしれないことについてじっくり考える時間をとってみたいと思う。
「リスク&リターンで自分の人生の全ての意思決定を行って良いのだろうか。」
これが今回考えたいテーマである。仕事については疑う余地なく、リスク&リターンで物事を判断すべきであると考えている。仕事はあくまでも利益追求(稼ぐこと)が目的だから。そこは納得できる。しかし、例えば人間関係や学ぶべき対象、時間の使い方などそこにまでリスク&リターンを求めるべきなのだろうか。なんらかの利益のために友達になったり、なんらかの利益が得られることを予想して学ぶべき対象を決めたり、なんらかの利益のためになる時間の使い方をしたり。
もちろん、それもある程度は必要と思う一方で、「リスク&リターンこそ全て!」という人はどうなのかなと。私の周りの友達を見ていると就活のタイミングになればインターンをするし、就活の前のタイミングで就活で有利になるためのいわゆる「ガクチカ」と言われることをやっている。正直、これだけをやっている人を見ると少し虚しいなと思ってしまう。資本主義の競争戦略としては正しいのかもしれないが、それだけをやり込んでいる人を見るとどうしても「なんか浅いな」と思ってしまう。浅いなと思いながら、自分も同じような戦略で今を生きているのだからやっぱり私も浅いなと。
だから、ある程度の「ムダ」を大事にしたい。なんのためになるのかわからないことをちゃんと時間とってやっていきたい。そこにこそ、人間の深みが出ると思う。学歴や職歴、収入なんかではなく、「なんかこの人面白いな」そう思われる人であり、かつ、社会に大きなインパクトを与える存在になりたい。さっき、「浅い」という言葉を使ったけれども、どういう時に「浅い」と感じてしまうのだろうか。私の考えとしては、「whyとso whatの回数が少ない」と思った時に「浅い」と感じてしまうのだと思う。しかも、それはあくまでも自分と他者との比較であり、相手の方が自分よりも回数が少ない時にそう感じるのである。
また、巷でよく言われている観点で事象を評価することも「浅い」のだと思う。ある主張の根拠を著名な論客に求めていくのは自分の思考ではない。それは、自分自身でwhyとso whatを繰り返してないのだから「浅い」となってしまう。とはいえ、それらを吸収することは悪いことではなく、むしろ積極的に様々な考えを吸収していくべきである。重要なのは、知識を自分なりに料理すること。煮たり、焼いたり、蒸したり。冷凍するのもありかもしれないし、なんならあえて捨ててみるのもありなのかも。
話が逸れてしまったが、「リスク&リターンで自分の人生の全ての意思決定を行って良いのだろうか。」というテーマで浅いと思ってしまう人の回答は「Yes!大手外資系金融に入りたくて勉強したいから、遊びは全くなしにしよう!」とか「No!そういう資本主義的な考えってもう古いよ。今は自由なことだけをやってたらいいよ。」とかそういった回答である。このような両極端な意見ではなく、自分なりの正解を見つけて、自分なりの時間の使い方で充実した人生を送っていきたい。