消滅時効援用通知書
かつて、母親の病気をきっかけに私の人生は大きく変わっていきました。
過ぎてしまえば、全てここまで来る為に必要な事だったのだと、思えますし
特に悔いはありません。区切りという意味も含めて公開しようかと思います。今回は長いですよ。お時間のある時にどうぞ。
日本の法律では、借金にも税金にも時効があります。
ただ、私的な借金と公的な税金では時効の成立の仕方に違いがあります。
税金に関してはここで色々と書きたくないのでご自分で調べてみて下さい。
借金(金融機関からの借入)についてのお話をしたいと思います。
この内容証明を出した債権者と名乗るところは、最初に借入をしていた某地方銀行から数えて、3社目です。
(某地銀→某地銀の自前の債権回収会社→この債権回収会社)
最初の地銀でこの借金残高は、660万円そして13年で320万円ほど遅延損害金という名目のものがつきました。約1000万円程の残高になっています。
(貯金とか運用でなら嬉しいですけどね(笑))
ちなみに、この660万円は住宅ローンの残高です。
母親の病気がきっかけで、貯金も底をつき、民間保険も整理してほぼやめていてしまっていた母親の医療費はいくら高額療養費があるとはいっても、すぐに自転車操業になりました。
当時、私が勤務していたところも時代の波の影響を受けて、地方支店は閉店となり、入院中(発病から一時帰宅をしていた半年以外は1年程入院生活でした)の母を置いて転勤もできず、無理して建てた実家の住宅ローンは直ぐに支払いが滞るようになりました。結果、自宅は競売となり1番・2番の抵当権者に充当されて、この地銀の分が残ることになりました。
最初の地銀自前のサービサー(債権回収会社をサービサーと言います)は、殆ど督促行為をしてきませんでした。私の記憶の範囲だと1年に1回ほどで、それが2・3回あっただけで、あとはこの現在のサービサーに債権がまわるまで、ほぼ督促はありませんでした。
その間に私自身が様々な借金に対する、法的な知識を身に着けたりして、一時はそれで同じように借金で苦しむ方のお手伝いをしてきました。
今は、諸々の事情もありお受けすることはやめましたが。
コロナ渦が空けて、しばらくしたら、この手のところが待ってました!かのように様々な督促状を送りつけてくるようになりました。
恐らく、コロナで借金まみれになる事業主やこういうところにも返済していた方々が、返済できなくなり忘れていたような古い債権からも回収をしようとしているのではないか?と個人的には考えてます。
ここで、サービサー(債権回収会社)の商売の仕組みをお伝えしておこうと思います。彼らは、銀行等の金融機関で焦げ付いた債権を非常に安価で買い付けて、債権者に対して額面金額(遅延損害金までつけて)を請求してきます。今回の私の660万円の焦げ付き債権をサービサーは銀行からいくらで?
買い付けしていると想像されますか?
よく皆さんにご質問すると、半額?とか1割?とかという答えが返ってきますが、基本これくらいですと、せいぜい2~3千円程です。
下手するとほかの不良債権とまとめて一緒に購入するので、そうなると100円とか200円位になるかもしれませんね。
でも、それを買い付けたサービサーの連中は額面+αの金額で債権者に請求をしてきます。そんな仕組みを知った私は、その時からもう1円たりとも支払うことはしないと心に決めました。実際、支払いなんか出来る余裕もありませんでしたし。
普通に商売で考えて、2千円で仕入れしたものを、1000万円で売る?と考えたら、いかがですか?頭おかしいですよね。でも、これが借金の回収となると普通に行われているんですよ。金がないから支払い出来ない人に、これをやってくる感覚がおかしい。それが法の下に成り立っていることもおかしいとは思いませんか?実際に、私のまわりで事業の借金を苦に自殺した人を何人も知っています。
話がドンドンそれていくので、戻しますが借金には時効があります。
ただ、自分からもう時効だから、督促とか請求なんかかけて来ないでね~と
相手に対して請求しないと、ずっとわかっていて(時効だと)請求をかけてきます。ですので、13年経過しているし、もう毎月のように送られてくる督促状など見るのも嫌なので、時効援用の通知書を彼らに送ったという次第です。
これで、終わりになるハズです。先方に手紙が到着してから2週間の時間が経ちましたが、先方からの連絡はありませんので・・・