「元本保証」と「元本確保」①
投資や資産運用における「元本保証」と「元本確保」は、非常に重要な概念です。よくここを勘違いされている方がいらっしゃいますのでご説明です。
元本保証(Capital guarantee): 元本保証は、投資商品や金融商品が一定の期間が経過した後でも、最初に投資した金額(元本)を最低限保証してくれる制度や条件のことを指します。つまり、元本が保証されるため、投資した金額を失うリスクは非常に低くなります。
例えば、ある銀行が「元本保証付きの投資商品」を提供している場合、投資家がその商品に資金を投入すると、銀行は一定の期間が経過した後でも、少なくとも元本分の金額を返してくれるという保証をしています。したがって、投資家は最低限元本が守られることを期待できます。
元本確保(Capital preservation): 元本確保は、投資や資産運用の目標として、元本を損失せずに守ることを意味します。つまり、元本を確保することが優先され、それ以上の利益を追求することは二の次とされます。
例えば、投資家がある株式を購入した場合、その株式の価格が下落しても、投資家は売却しない限り元本を損失しません。つまり、元本確保の目標は達成されています。
要約すると、元本保証は金融商品の制度や条件によって元本が最低限保証されることを意味し、元本確保は投資や資産運用の目標として元本を損失せずに守ることを意味します。投資家が安全な投資を選ぶ際には、元本保証や元本確保の考え方を理解することが重要です。
明日は、双方のメリットとデメリットをご説明したいと思います。
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